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未来の働き方を考えよう

2021-12-04 09:00:00 | 読書




「未来の働き方を考えよう」
ちきりん著、文春文庫、2015年11月

寿命は延びる一方だが、死ぬまでお金に困らないでいられるか?
そんな悩みに対して考えるきっかけを与えてくれる本。

「ゆるく考えよう」
の働き方編のような内容です。

著者はコンサルティング・ファームのマッキンゼー出身ですので、
普通の人にそんな生き方ができるのか?
と思うところが多々ありますが、頭の体操にはなりました。


第一章 現状維持の先にある未来

「定年延長」、「家庭と仕事の両立」など、これからの働き方を考えるうえでの前提について。


第二章 世界を変える3つの革命的変化

・大組織から個人へ
・先進国から新興国へ
・ストックからフローへ
移行しつつあると言っています。


第三章 新しい働き方を模索する若者たち

新しい働き方・暮らし方として、
以下の3つを挙げています。

・間欠泉的キャリア
 →一定期間働いて、一定期間休むことを言っています。
  できたらいいなとは思いますが、できるイメージが湧きません。

・海外で働く
 →今のところ日本の居心地が良いので、自分には無理です。

・ミニマムに暮らす
 →自分も日常的にはそれほどお金を使いませんが、
  本書で書かれている例はさらに徹底しています。


第四章 ふたつの人生を生きる

・40代で働き方を選びなおす
・机上の検討でいいから考えてみる
・就活は40代の方が巧くいく
 →既に何度か転職していますが、いまも机上の検討はしています。


第五章 求められる発想の転換

・お金に関する発想の転換
 「好きなこと、大事と思うことにはお金を使って、大いに人生を楽しみ、
 どうでもいいこと、周りがやっているからうちもそうする、みたいなことに多額のお金を使わない」
 →なるべくそうしています。

・寿命に関する発想の転換
 スティーブ・ジョブズ氏のスピーチ
 「もし今日が人生最後の日だとしても、今日の予定を本当に自分はやりたいだろうかと毎日問い続けてきた」
 →自分も問い続けて、なるべくやりたいことをやるようにしています。
  ただ、「今日が人生最後の日」と思ってしまうと、長期的な視点に欠ける気もしています。


終章 オリジナル人生を設計するために

・ステップ1.手に入れたい人生を明確にしよう
・ステップ2.複数の将来シナリオをもとう
・ステップ3.市場で稼ぐ力をつけよう
 →この章で書かれていることのハードルが高くて、二の足を踏んでしまいます。


本書の主張は、某飲料メーカー社長の「45歳定年制を敷いて会社に頼らない姿勢が必要だ」
という発言と通じるものがあります。

社長の発言も理解できないわけではないです。
ただ、「その会社で働いていれば、どの会社でも通用するスキルが自然と身に付くので、
45歳になったら他の会社で活躍しましょう!」というのであればよいのですが、
45歳までその会社でしか通じないビジネスルール・マナーの下で働き、
45歳になったら急にお払い箱になるとしたら辛いです。

ゆるく考えよう



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