「「1秒!」で財務諸表を読む方法」
小宮一慶著、東洋経済新報社、2008年2月
経済や経営を理解するために身につけていた方がよい、基本的な会計知識を解説した本。
タイトルに直接関係することが書いてあるのは、第1章の前半部分のみです。
それも1秒では無理なのですが、
流動比率、自己資本比率、手元流動性
この3つを見ろと言っています。
その他の知識・主張は、
・外資ファンドが狙うのは、自己資本比率が高くROEが低い会社
・ROEは自己資本比率が低い方が高まるので、ROAの方が大切
・敵対的買収防衛策には反対
・未来への投資を行っている会社は、有形固定資産の取得が減価償却費を上回っている
・IT産業は固定費も変動費も低くて済む「良いとこ取り」
自分の感想としては、
敵対的買収防衛策を採っている会社は株価が上がらないので、
本当に止めてほしいです。
自分が保有している株で言うとサッポロHD。
IT産業が「良いとこ取り」というのは、
海外のメガIT企業には当てはまりますが、
日本の会社で継続的に当てはまっている会社はないような気がします。
財務諸表と直接関係ないところでは、
PPM(プロダクト・ポートフォリオ・マネジメント)
についての解説もあります。
財務3表一体理解法