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新しい株式投資論

2024-02-21 22:00:00 | 読書
「新しい株式投資論」
山崎元、PHP新書、2007年10月





株式投資に参加するプレーヤーが、株式市場で他の参加者よりも有利に儲けるにはどうしたらいいのだろうか、という視点で執筆された書籍。

先日レビューした「投資賢者の心理学」 の著者・大江英樹氏と同じ日、今年1月1日に亡くなられた山崎元氏の著書を、追悼の意味も込めて読み返してみました。

本編の冒頭から「株式投資で成功するために必要なものは、一に「運」、二に「センス」」と、一見身も蓋もないことを述べているところに、著者らしさを感じます。

他にも
・ドルコスト平均法は気休め
・株式投資はギャンブル
・長期投資でリスクは縮小しない
・専門家の意見を信じない
・売り目標の設定には批判的
・テクニカル分析は無益
・ファンドマネジャーが経営者評価なんて無理
など反論が多く出てきそうな主張。

株式投資に向いた性格は「他人を信用しない、素直な性格」。
一見矛盾しているように見えますが、文章を読むと自分にも当てはまっているような気がします。

「自分で考え、自分で決めて、それに対して結果が出る、という投資の世界は刺激的」というコメントは本当にその通りと思います。

行動経済学の適用についても記述があります(本書では「行動ファイナンス」)。

「CAPMは役に立たない」というのは行動経済学が出てきてからでしょうか。
過去の投資本ではCAPMの説明をよく見かけましたが、最近見かけることが少なくなりました。

本書を過去に何度か読んでいることもあり、いまの自分の投資スタイルに取り入れている考え方も多かったです。


コメント
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