「投資賢者の心理学」
大江英樹、日本経済新聞出版社、2015年7月
投資や資産運用で陥りがちな間違いや心理的な罠を、さまざまな角度から豊富な事例をもとに紹介した書籍
著者の大江英樹氏が今年1月1日に亡くなられたので、追悼の意味も込めて読み返してみました。
著者は行動経済学会の会員だったそうで、「◯◯効果」のような行動経済学・心理学の用語を随所に織り交ぜています。
行動経済学、資産運用、それぞれの書籍をよく読みますので、両方の要素がある本書はとても読みやすかったです。
野村證券出身の方ですが、金融機関の社員の話を鵜呑みにしてはいけないとはっきり述べているところも信用できます。
投資を「脳に汗して働くこと」と捉えていることは同感です。
奇しくも同じく今年1月1日に亡くなられた経済評論家の山崎元氏の言葉「ドル=コスト平均法は気休めだ」や、
先日レビューした「選択の科学」から「選択肢が増えることが必ずしも良い選択をもたらすわけではない」といった
言葉が引用されています。
自分は、ずっと保有しようと思う銘柄は値上がりして売りたい誘惑に駆られ、
売りたい銘柄はなかなか値上がりしないことがあります。
大江英樹、日本経済新聞出版社、2015年7月
投資や資産運用で陥りがちな間違いや心理的な罠を、さまざまな角度から豊富な事例をもとに紹介した書籍
著者の大江英樹氏が今年1月1日に亡くなられたので、追悼の意味も込めて読み返してみました。
著者は行動経済学会の会員だったそうで、「◯◯効果」のような行動経済学・心理学の用語を随所に織り交ぜています。
行動経済学、資産運用、それぞれの書籍をよく読みますので、両方の要素がある本書はとても読みやすかったです。
野村證券出身の方ですが、金融機関の社員の話を鵜呑みにしてはいけないとはっきり述べているところも信用できます。
投資を「脳に汗して働くこと」と捉えていることは同感です。
奇しくも同じく今年1月1日に亡くなられた経済評論家の山崎元氏の言葉「ドル=コスト平均法は気休めだ」や、
先日レビューした「選択の科学」から「選択肢が増えることが必ずしも良い選択をもたらすわけではない」といった
言葉が引用されています。
自分は、ずっと保有しようと思う銘柄は値上がりして売りたい誘惑に駆られ、
売りたい銘柄はなかなか値上がりしないことがあります。