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金利を考える

2024-12-25 22:00:00 | 読書
「金利を考える」
翁邦雄著、ちくま新書、2024年10月





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消費者金融、住宅ローンなど、生活で触れる「金利」の話を交えて、金利とは何かを説明した本。

翁邦雄氏がちくま書房から出版依頼を受け、コンセプトも提示されて執筆したそうです。

今年は日本銀行の金融政策決定会合でマイナス金利解除、さらには利上げが決定されたため、
金利に関する本が数多く出版されています。

本書は身近な話題から、金利や将来展望について、客観的な解説がなされています。

「どのストーリーが主流になるかは時と場合によって異なる」というのは納得です。
バブルの頃は円高→株高でしたが、近年は円安→株高の流れが多いですし、
消費増税で株安になったときもあれば、株高になったときもありました。

著者が日銀出身ということで、今年8月も含め、
過去何度か起きた日銀による利上げ決定後の株価暴落については、
日銀のせいではないと主張しています。

そこについては反発したくなります。
主因ではないかもしれませんが、原因の一つではないかと自分は思っています。

最近の傾向だと、金利を据え置けば円安が進み国内の物価高につながり、
利上げを判断すれば株価が下がり景況感が悪化するので、
かじ取りが難しいのは確か。



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