昭和43年は明治100年の年で郵政省でも当時記念切手が発売されたものでした。
そんな昭和43年9月9日、奈良県の五条から愛知県犬山の明治村に向けて記念列車が出発したそうです。
昭和43年12月号の鉄道ファンを参照しますと、9月9日に第1便が五条から出発、9月12日には京都から奈良線経由関西線で、第2便が走り、その後は和歌山、新宮、湊町から走り第6便まで運転されたとのこと。
イベント列車の類なのですが、当時の記事を見ますと、当時の力の入れようが伺えます。
この企画は、天王寺鉄道管理局と名鉄観光サービスがタイアップした特別企画列車で、蒸気機関車を使って明治村に行こうという企画列車で、明治におターゲットを絞ったこともあって連日好評だったと記されています。
特に、演出として、カイゼル髭にダブルボタンの明治の駅長スタイル、鹿鳴館スタイルの女性や、矢絣に袴の「ハイカラさんが通る」のような女学生等(いわゆるコスプレ?)が駅構内を歩き、車内ではサーベルを下げた大日本帝国巡査が徘徊し、高下駄スタイルの書生が乗り込むなど、明治の雰囲気を出すには十分な仕掛けがなされており、中々の力の入れようです。
車内も同様に、車内の地図等も明治時代風の復刻画が飾られていたそうですし、弁当は最も最初の駅弁に倣って「お握り弁当」だったと記録されています。
さて、この臨時列車は、全区間を蒸気機関車で牽引するのも特徴で、五条を7時46分に出発、午後1時16分に名古屋駅に到着するダイヤで運転されたそうですが、名古屋から明治村まではどのような経路で行ったの書かれていないのですが、おそらく観光バスを連ねて行ったのではないかと思われます。
詳細ご存じの方がおられましたら是非ともご教示願います。
本務機として D511013が王寺~亀山までとなっており、五条から王寺間は機関車は何がけん引したのかは不明ですが、客車は
名古屋方から スハフ4311+スハ444+スハ446+スハ445+スハ447+スハフ4320 更に奈良から亀山間に加太越の補機としてD51906が後方に付いたと記されています。
なお、亀山から先は名古屋鉄道管理局の管轄となるため機関車は、亀山でC5762に交代して運転されたと記録されています。
五条~王寺間の機関車が記録として上がっていないのですが、C11辺りが使用されたのではないでしょうか。
なお、この列車に使われた車両は実はスハ44系の青色塗装なので、明治の列車としてはいささか不都合だったのか、10月以降の明治号は、スハ32かオハ35の茶色の客車に赤帯を入れた正調2等車(普通車)なる予定だと書かれています。
昭和43年にこのようなユニークな列車が走っていたということで記憶にとどめていただければと思います。
画像 Wikipedia
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国鉄があった時代 JNR-era
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そんな昭和43年9月9日、奈良県の五条から愛知県犬山の明治村に向けて記念列車が出発したそうです。
昭和43年12月号の鉄道ファンを参照しますと、9月9日に第1便が五条から出発、9月12日には京都から奈良線経由関西線で、第2便が走り、その後は和歌山、新宮、湊町から走り第6便まで運転されたとのこと。
イベント列車の類なのですが、当時の記事を見ますと、当時の力の入れようが伺えます。
この企画は、天王寺鉄道管理局と名鉄観光サービスがタイアップした特別企画列車で、蒸気機関車を使って明治村に行こうという企画列車で、明治におターゲットを絞ったこともあって連日好評だったと記されています。
特に、演出として、カイゼル髭にダブルボタンの明治の駅長スタイル、鹿鳴館スタイルの女性や、矢絣に袴の「ハイカラさんが通る」のような女学生等(いわゆるコスプレ?)が駅構内を歩き、車内ではサーベルを下げた大日本帝国巡査が徘徊し、高下駄スタイルの書生が乗り込むなど、明治の雰囲気を出すには十分な仕掛けがなされており、中々の力の入れようです。
車内も同様に、車内の地図等も明治時代風の復刻画が飾られていたそうですし、弁当は最も最初の駅弁に倣って「お握り弁当」だったと記録されています。
さて、この臨時列車は、全区間を蒸気機関車で牽引するのも特徴で、五条を7時46分に出発、午後1時16分に名古屋駅に到着するダイヤで運転されたそうですが、名古屋から明治村まではどのような経路で行ったの書かれていないのですが、おそらく観光バスを連ねて行ったのではないかと思われます。
詳細ご存じの方がおられましたら是非ともご教示願います。
本務機として D511013が王寺~亀山までとなっており、五条から王寺間は機関車は何がけん引したのかは不明ですが、客車は
名古屋方から スハフ4311+スハ444+スハ446+スハ445+スハ447+スハフ4320 更に奈良から亀山間に加太越の補機としてD51906が後方に付いたと記されています。
なお、亀山から先は名古屋鉄道管理局の管轄となるため機関車は、亀山でC5762に交代して運転されたと記録されています。
五条~王寺間の機関車が記録として上がっていないのですが、C11辺りが使用されたのではないでしょうか。
なお、この列車に使われた車両は実はスハ44系の青色塗装なので、明治の列車としてはいささか不都合だったのか、10月以降の明治号は、スハ32かオハ35の茶色の客車に赤帯を入れた正調2等車(普通車)なる予定だと書かれています。
昭和43年にこのようなユニークな列車が走っていたということで記憶にとどめていただければと思います。
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