※画像は昔ガラケーで撮った写真です。少々小さくて見づらいかも分かりませんがご容赦ください。
僕は岡山市の東端……瀬戸内市との境目にある漁村に生まれ、以来ずっとそこで生活をしている身です。
ちょっと離れた場所には海水浴場もあり、コロナが流行る以前は夏場に泳ぎに来る客の姿もありました。
恥ずかしい話、僕は漁村の生まれの癖に泳ぎも釣りもあまり得意ではありませんでした。
小学生の頃、近くの海に遊びで釣りをしていた時期があったのですが、
ある日近所の子に釣りに誘われて出かけた所、2回連続で釣り針を岩に引っ掛けて釣り糸を切ってしまい、
以後は釣りが面白く無くなってやめてしまいました。
僕の家の近くには神社があります。
入り口に鳥居があって、その両脇には昔左右対称にひのきが生えていました。
先述の泳ぎも含め僕は運動が苦手な方で……
もっと言えば子供のころから大学生の時までずっと“肥満児”だったのですが、
神社に生えたひのきは幹に凸凹があり、足がかりが良かったため僕にでも比較的容易に木登りが出来ました。
そして、今ほど暑くは無かった夏や初秋の夕暮れ時にひのきの上に登っては
ただただぼんやりと、他愛の無い空想に耽って居たものです。
どうも僕は幼少の時から「空想癖」のようなものがあって、
今申し上げた神社のひのきの上やら、放課後の教室やら、学校からの帰り道やらで
自分ひとりになった時に、その場とは関係の無い仮想現実やらファンタジーやらナンセンスなものまで、
現実離れした想像にアタマを膨らませる癖が付いていたようです。
近所の子供らや学校のクラスメートらには、「なんだコイツ!?」と気味の悪そうな目で見られていたのでしょうけど(苦笑)。
今はその2本のひのきは老朽化が進み、神社からは切り倒され撤去されました。
鳥居のある入り口はすっかり殺風景になってしまいましたが、
ひのきの上で働かせた空想が、もしかしたら今も行っている“創作ごと”の原点になっていたのかも知れませんね。
それはそれとして、早く秋になってくれんかなぁ……(切実)。