俺は彼女を奪えない、
たとえあがいても
二人の生活が交わらない以上
俺は彼女を奪えない
お互いが持つものを、失わない為に
俺は臆病になっている、
伝える術も無いものを
こっそりと書いて、それは嘘のようなものだ、
それをあの娘が読んでいるかも知らず、
そしてそれを、尋ねたくも無い
間違ったことを書いているからだ、
気を引こうとしているだけだから、
俺は彼女を奪えない、
焼いた牡蠣のスープ、ランクの上の白ワイン
そんなものは何の武器にもなりはしない、
音楽が胸に響いても
なんら変わることも無い
俺は彼女を奪えない、
それでもそれを恨んではいない。
まっとうなことだから、
俺はただ、奇跡が起こる事を
期待してみただけだ
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