およそ40年以上前に子供と遊ぶことが目的で作りかけたNゲージのレイアウトが長い間ホコリをかぶっていましたが、ひょんなことからまた製作を続けることになりました。
しかしレールやポイントは現在市販されているものより古い形式のトミックス製です。特にポイントは3線式なので専用のポイント切替スイッチが必要で、これを使う場合ポイントの集中制御盤を作ることができません。
そこでこの古い3線式ポイントを(現在市販されているポイントの様に)2線式で動く回路を作成し一般的なON/OFFスイッチでポイントが切り替えられる様にしました。鉄道模型の一般的なレールポイントは、ポイントを駆動するY側とR側のコイルに瞬間的に電流を流すためタッチ接点(モーメンタリスイッチ、ONの時だけ接続される)の専用ポイント切替スイッチが必要でした(コイルに電流を流し続けると焼けてしまう)。
これを2線式にするには上の様に電解コンデンサ(容量は1,000~2,000μF)を電源~両駆動コイル間に入れます。ここでスイッチをY側にするとポイントのYコイルに電流を流れますが、電解コンデンサが入っているためにコンデンサが充電を完了すると回路は遮断された状態になりYコイルに電流は流れません。次にスイッチをR側にすると電解コンデンサに充電された電荷がR側のコイルに流れポイントをR側に動かします(Y側は本線、R側は切替線でコードの黄、赤色に対応している)。
このような回路を使うと各ポイントのコイルの共通ラインは全てアースになるため、各ポイントの切替は他の2線だけの回路構成になりポイント制御が簡単になります。またポイントの切替に連動して切替えた路線をLEDで表示することもできるのでポイントの集中制御盤を作るにはこの方法が良いと思います。なお複数のポイントON/OFFスイッチを同時に動かすためディスクリート回路をICで構成しています。
具体的な回路例として島式ホームを挟んで本線と待避線があり、さらに本線から引き込み線がある場合に本線、待避線、引込線へのポイント切替は次のようになります。なお本線と待避線だけの切替なら、3線式のまま両方のポイントの配線を逆に一緒に束ねて結線することでできます。
現在のレイアウトは8の字を重ねた内側の路線とその外に複線の外周線があり同時に3編成の運転ができますが、もちろんそれぞれの路線間の入れ替えも可能なようにしてあり、これから制御しているポイントは計16個になります。
ここで使っているパネルは百均の下敷きを切ったものです。また2つ以上の路線を切替えるにはロータリースイッチを使っています。
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