映画「独裁者たちのとき」
〈冒頭あらすじ〉
煉獄の廃墟の一室。
匂い立つような花に包まれた棺の中、
遺体の❨ヨシフ・スターリン❩が
「ブーツがきつい」と目を覚ます。
同室には痛みを訴える❨キリスト❩が横たわる。「早く父なる神のもとへ行け」という
スターリンに、キリストは
「皆と同じように列に並んで審判を待つ」
と答える。
それを皮肉の笑みをこぼしなが
ら上から見下ろすのは❨アドルフ・ヒトラー❩。軍服のスターリンを脇から
❨ウィンストン・チャーチル❩が
覗いている。
「お前はすでに臭い」「お前も臭い」。
3 人は互いに悪態をつきながら、
天国の門に向かう旅に出た。
道中で❨ベニート・ムッソリーニ❩が合流し、
こうして 4 人の旅が始まったのだった。
〈高橋裕之のシネマ感〉
あえて冒頭のあらすじしか
書いていませんが
全般に凄い作品だと思いました。
各々を題材にした映画は
色々とありましたが
スターリン
ヒトラー
チャーチル
ムッソリーニが
同時に絡むとは?どういうことか?
ドキュメンタリー的
記録映画的でもあるが
本人達の
アーカイブ映像に
声優が
手記からや本人の発言を
セリフとして話しているという
映画革命に近い手法も
引きつけられる。
モノクロだが
ある部分パートカラーで
その部分に戦争感があり
逆に平和を願った。
4人の会話は
罵り合いが中心だが
皮肉さが笑いを誘う。
歴史上の人物や事項も
多数登場するので
詳しい人には
大いに受けると思う。
風変わりだが
この映像体験も
必須かも知れない。
関西は
シネ・リーブル梅田
アップリンク京都で上映中
シネ・リーブル神戸は
6月9日(金)公開
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