
©︎2022「虹のかけら」製作委員会
坂厚人初監督作
映画「虹のかけら」
<あらすじ>
認知症を患う母・佳代子と共に
人生を歩む娘・芽衣。
家族の大黒柱でもある父親は、
六年前に逝去した。
認知症が原因で、
徐々に変わり果てていく
母と過ごす彼女には、
友達も恋人もいない。
彼女の人生は、孤独と疲労の渦の中。
夜間徘徊も目立って来た
母を養うために芽衣は、
否応無く夜の世界に身を置いていた。
芽衣にとって、心を許せる相手は極わずか。
そんな彼女には、
昔から母に対する心の凝りを抱えていた。
芽衣は、母親が認知症を患うまで、
向き合えなかったある過去と
面前に対峙しようとするのだが…
<高橋裕之のシネマ感>
認知症を扱った
自主的映画だが、しっかりした作品だった。
過度な演出はなく
ごく自然体の展開だった。
篠埼雅美さんの
表情演技が印象的でした。
主人公・芽衣の
夜の世界の部分が
あまり重く描かれてなく良かった。
認知症の母が中心ではなく
芽衣自身の
物語だったかもしれない。
認知症を取り扱った作品は
最近は明るめの作品が多かったが
本作は久しぶりの正統派?なのか?
後半は、暗い重い展開だった。
でもラスト15分で
感動的な展開に・・・
観終わった後に
「良かった」と思う作品。

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