サンタクルスに到着して2週間後の5月中旬、私は念願の絵を30年ぶりに再開した。しかも日本ではなくボリビアで!
せっかくボリビアで描くのだから日本では描けないもの、ボリビアでしかかけないものを描こう!と思って絵の学校に入った。学校といってもホビースクールのようなものだけど、そもそも絵の学校はサンタクルスにはあとひとつしかなく交通の便利な方を選んだ。
入って1ヶ月あまり、たまたまこの学校の展覧会があるから出すようにといわれて出したのが今日の写真の絵。初めてのアブストラクトだった。
会期15日間の展覧会の始まる前夜、展覧会場でフィエスタ(オープニングパーティ)があるというので夫といってみた。出展者はほとんどがボリビア人、そのほか、ブラジル人、ドミニカ人、あ、私、日本人。先生はブラジル人の女性、40代?モデルのようにグワパ(かっこいい)だけど、なんと4人の子持ち。絵の実力はあるし、親切。会場では多くの絵の仲間が私に挨拶してくれるので、夫はびっくり。ボリビア人の人なつっこさに二人とも感激した。
さて、今度は私の絵を見て私がびっくり。な、なんと私の絵が縦横反対にかけられている!あ--アブストラクトなるがゆえの間違いか?
翌日、先生のヴァニアが私のところに来てひらあやまり。でも、アブストラクトなんだもの、そんなこともあるさ!
会期が終わった頃、私の絵を買いたいという人が現れた。ボリビア人のお宅に私の絵が飾られているのも悪くないな、と思ったけど、初めての記念のアブストラクトだったので、申し訳ないけどお断りした。
その後数枚描いたけど、今は民族服の女性を描くことが多くなった。アブストラクトは日本ででも描けるかな、と思い始めたからである。
今日の写真は展覧会に出品したアブストラクト「ラ・ヴィダ・デ・ラ・ムヘール」(女の一生)
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