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ドラマ「大豆田とわ子と三人の元夫」面白いです

2021年05月20日 | ドラマレビュー

 世間でもかなり評判となってますが、間違いなく今期のドラマでは一番面白いです。特に事前知識無しでなんとなく録画予約して3週間ほど放置してたのですが、これが坂元裕二脚本と聞いて「それは見ねば!」と。見始めたら一気に3回見て、その後は毎週リアルタイムで見てるくらいはまってます。

 坂元裕二脚本作品というと、「Mother」「Woman」「最高の離婚」「カルテット」など、色々とヒット作はあります。私はとにかく「最高の離婚」が好きで、あれは何回見たかわからないくらい。

 今回はタイトル通り、主人公の「大豆田とわ子」とその三人の元夫を中心とした話ですが、元夫が三人というあたりがみそですね。「離婚した前夫と現在の夫の間で揺れ動く」なんてのはありきたりな話だし、元夫が二人の場合も元夫同士は交流するわけないけど、元夫が三人というあたりでちょっと特殊な雰囲気があって、三人ともいわば振られたようなものだけど、それでも結婚してたその時々の甘い思い出もあるわけで、誰も勝者はいないけど一人負けでもないというあたりが面白いわけです。それぞれ変人だし。

 坂元裕二作品というと、そのコテコテとしたセリフが特徴ですが、今回は岡田将生のいうセリフが「最高の離婚」で瑛太が言ってたものとイメージが重なって面白いです。(性格設定はかなり違いますが。) あとは松田龍平の役名「はっさく」は、「最高の離婚」での猫の名前だったし、その辺もニヤリと。

 この人の脚本では、「カルテット」や「anone」あたりはちょっとセリフをこじらせ過ぎてた気もしますが、今回はややこしい性格の人が集まってるので、いい感じで絡まってます。

 今回はナレーターの伊藤沙莉がいい味を出してますが、彼女が最後までナレーションだけなので、もしや最後にちょこっと出たりするかも注目です。元々声だけの仕事も多かったようですが、今後この人はますますその辺の仕事が増えそうですね。

 なにはともあれ、これまでになかったタイプのドラマですので、見たことない人は前半の総集編とか再放送があればご覧ください。私なんぞは好きな俳優が一人も出てないのに楽しんでる状況。


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