CSのフジテレビTWOでの再放送は野口五郎特集で、今回は1977年3月21日の放送分。回によっては演歌系メインの日もあるのですが、今回は高田みづえさん、南沙織さんが見られて、海援隊の「あんたが大将」もあったので個人的には大当たりでした。
まずは今回の出演者と歌唱曲は以下の通り。
西川峰子/ギター流して今晩わ
野口五郎/むさし野詩人
あべ静江/ゆらめき
高田みづえ/硝子坂
小柳ルミ子/桜前線→思い出にだかれて(メドレー)
海援隊/あんたが大将
南沙織/ゆれる午後
布施明 /ひとり芝居
この当時あべ静江さんがヒットチャート常連だったとは思われず、ヒットスタジオに出るのも珍しかったのではないかと思いますが、衣装といい全体から溢れる雰囲気といいかなり色っぽいです。曲は知らなかったのですが、作曲が杉田二郎さんでした。そちらも珍しいです。
この人はオープニングのメドレーでトップバッターだったのですが、次の布施明さんにマイクを渡す様子がとにかくエロくてまいりました。マイクだけ渡すのではなく、お互い見つめあって手や腕や肘をネットリ触ってるの。個人的な判断からすると「絶対できてる!」とか思うのですが、本当にそうだったとしたら人前ではそんな素振りは見せないでしょうから、まあそこは「布施さん、もてますね。」というくらいにしておきましょう。(どうでもいいですが。)
なお、清水ミチコさんはテレビで中尾彬さんと池波志乃さんがやたらと仲良さそうにしてるのを見て、ただでさえ性的なイメージが強いお二人がそんなだから「絶対怪しい! できてる。」と思ったそうですが、そのとき既に二人は夫婦だったという…。
そして、そのメドレーの続きですが、布施さんから西川峰子さんにマイクが渡るときは対照的な姿。まず指の一本も触れず、腕を伸ばしてマイクだけ渡すので陸上のバトンのリレーかと思いました。見る人が見ればかえってこっちの方が怪しいのかもしれませんが、まあどうでもいいです。
肝心の歌の方は注目が高田みづえさん。この時がヒットスタジオ初出演だそうですが、調べてみたら「硝子坂」の発売は3月25日。まだ発売前の出演だったのですね。これは貴重な映像でしょう。オープニングメドレーはちょっとキーが合わない曲で「ん?」と思ったのですが、「硝子坂」の方は直前の同級生とのご対面で涙をこぼしてたにも関わらず、しっかり歌ってました。素晴らしい。この時はまだ誰もあんなにヒットするとは思ってなかったかもしれませんが、こういうテレビ出演での歌唱がキッカケで注目されたのでしょうね。ちなみにこの曲はオリコン最高位9位でした。
海援隊は「あんたが大将」でしたが、この曲は大人になってから大好きになりました。こういう歌詞を聞くと鉄矢さんさすがだと思うのですが、どうも普段のお話が…。で、演奏が完全にギター2本だけだったのがびっくり。基本的に中牟田さんがリズムを刻んで、千葉さんがコードを弾きつつ間奏のソロも担当して結構忙しく活躍してました。あの人は背も高いですけど手も大きそうで、かなり複雑なことやってました。そしてこの曲は当時テレビで歌うときにはセリフを入れてたのですね。それを思い出しました。「ハーハップス メイビー」とかいう言葉はこれで覚えたような。とにかくこの三人にアッパレです。
注目のシンシアは「ゆれる午後」で、実はあまり好きな曲ではないのですが、今見ると結構いいですね。それでこの次のシングルが「街角のラブソング」だったわけで、私と同じようにもっと明るい曲を聞きたいと思ってた人が多いのかも。
最後の布施さんの曲は知ってたので歌ってみようかと思ったらまったく無理。これは難曲ですね。ご自身の作詞作曲ですが、なんかご本人しか歌えない感じ。当時は気づかなかったです。
かなり見ごたえあったこの回は、09/29(木) 23:00~23:50で再放送もありますので、フジテレビTWOを見られる方は是非どうぞ。特に高田みづえさんに注目です。あれがまさかレコード発売前だったとは。