今日のひとネタ

日常ふと浮かんだことを思いのままに。更新は基本的に毎日。笑っていただければ幸いです。

ドラマ「降り積もれ孤独な死よ」終了しました

2024年09月17日 | ドラマレビュー

 日テレの日曜夜10時半から放送してたドラマ全10話が終了しました。原作は漫画だそうでそちらは読んだことはありません。そして、原作の方はまだ続いてるのですね。この辺はどういう事情なのでしょうか。

 この時間帯のドラマは結構クセの強いのが多くて、今回も暴力的だったり残虐なシーンが多く、さらに容貌が特徴的な人も出てくるのでお茶菓子をつまみながら気軽に見るという作品ではなかったです。

 何しろドラマのサイトのイントロダクションでは以下のような紹介があります。

・13人の子どもたちの白骨死体が見つかった、通称灰川邸事件。

・現場に残された謎のマークが、7年の時を経て、再び姿を現す。不可解な共同生活、父と呼ばれる容疑者、事件の6人の生存者、幾重にも隠された真実。

・降り積もる謎が予測不能な結末へ誘う、ヒューマンサスペンス!

 

 これを見ただけでいかにも気持ち悪そうですが、確かに楽しくはないドラマでした。主演は成田凌、共演に黒木メイサ、山下美月、小日向文世、吉川愛、長谷川京子など。

 それで作品としてはどうだったかというと、途中は面白い部分もあったけどなんかこじらせすぎて最後はついて行けなかった感じ。何しろ7年前の事件を取材する山下美月の話から始まり、成田凌はもう刑事辞めてるし、過去と現在が行ったり来たりする話はややこしいものです。

 出演者では、黒木メイサの刑事役がよかったのと、吉川愛が爽やかなお色気でなかなか存在感ありました。主題歌があいみょんだったのですが、おどろおどろしいドラマであの曲だから少々違和感ありです。が、曲はよかったと思います。

 何しろ人に説明しづらい内容ではあるので、興味持った方は再放送の機会にどうぞ。やるとしたらCSでしょうね、これは。


TBS金曜ドラマ「笑うマトリョーシカ」終了しました(ネタバレあり)

2024年09月13日 | ドラマレビュー

 開始が早かったので全11話が先週終了しました。早見和真の小説が原作ですが、そちらは読んでおりません。Wikipediaによると「官房長官に出世した青年代議士と秘書。そんな彼らに違和感を抱いた女性記者が、隠された過去を暴くために奮闘する姿を描いた作品。」ということですが、今回は事前情報無しで見ました。

 その青年代議士が櫻井翔、秘書が玉山鉄二、女性記者が水川あさみという配役ですが、ドラマ版では完全に水川あさみが主役。配役といいテーマといい、若干WOWOWのドラマ的ではありました。

 なお、以下の感想にはネタバレを含みますので、知りたくない方はご注意を。

 

 

 

 

 

 

 


 これはかなり私の中でコロコロと評価の変わったドラマで、初回は「まずまず面白そう。」、序盤は「う~ん、これ面白いのかなあ。」、中盤は「結構面白い。最後にこけなければいいが。」、最終は「う~ん、結局なんだかわからない。」ということで、総合的には「まあ面白くない事はないけどわかりにくい。」という作品でした。

 どうしても登場人物が多いこと、過去と現在の話が行ったり来たりすること、若い頃と今とで俳優が変わってる登場人物もあり、というあたりがわかりにくさの原因かもしれません。

 ドラマのキーとしてハヌッセンという人物の話が出てきますが、私はこの人のことは知りませんでした。あのヒトラーに演説の仕方を指導したという人物で、最後は暗殺されてしまったそうですが、そういう時代に活躍したというのがそのハヌッセン。

 櫻井翔扮する青年代議士は爽やかで人当たりもよく、頭脳明晰で行動力もある人物ではありますが、それは仮面であって実際は誰かに操られているのではないかということがタイトルにあるマトリョーシカであり、ハヌッセンにも繋がると。

 そういうテーマ自体は割と面白かったのですが、「では彼のハヌッセンは?」と疑われる人物が次々出てくるたび、それらが次々と否定されていく展開もマトリョーシカ的なのでしょうか。

 結局は私がちゃんと見てなかったということに尽きるのかもしれませんが、「あの事件の真犯人は?」「あの人って結局どうなったの?」というのが今もわかってない部分があって、その辺スッキリしなかったということはあります。

 主役の水川あさみは記者なのですが、今は別居している夫や子供との関係、また母親まで出てくるので、その辺もストーリーに加えるのはややこし過ぎたという感じはあります。そこまで描く割には、フリーになって収入あるの?というのがあんまり現実感なかったりして。

 ということで、私の感想はそんなところです。これは再放送あっても見ないけど、とことん理解して楽しんでやろうという人はまた見るのでしょうね。そこまで突き詰めれば楽しめるドラマかもしれませんし、そういうレビューがあれば私もまた見直すかも。タイトルはインパクトありましたね。


大河ドラマ「光る君へ」の新しい楽しみ方

2024年09月03日 | ドラマレビュー

 放送中の大河ドラマ「光る君へ」は、「大河らしくない」とか「戦がないとつまらない」とか言われてるようですが、楽しみ方はいろいろあります。私なんぞは、渡哲也主演の「浮浪雲」を見るような感覚で楽しんでますし。

 あの「浮浪雲」では、初回から「前略おふくろ様 負けました…。」なんてセリフがあって、二話目では山崎努扮する坂本龍馬が桃井かおりへサイン色紙を送り、それには「LOVE 坂本龍馬」とあったりしました。それに比べると「光る君へ」などはまだまだ。

 そして、今回の大河ではセリフだけではなく音楽でもおよそ大河ドラマらしくないものが聞こえてきたりします。8月25日の放送回ではベースソロが聞こえて、一部ではその華麗な音色から「櫻井哲夫か?」と騒ぎになったようですが、あれは実は木村将之さん。情報源はご本人のX。

 「東宮様のシーンでめちゃくちゃ長い事ベースがフィーチャーされてましたが、櫻井哲夫さんではなく私でした…櫻井さん参加の曲はまた別の機会に流れると思います。私も楽しみにしております。」とのことです。

 そして、9月1日の回ではベッキベキのスラップベースが聞こえましたが、こちらが櫻井哲夫さんだそうです。こちらの情報源も木村将之さんのX。今回はドラムも物凄かったですけど、あれはどなたでしょうか。

 普通の大河だとどうしても大河らしいという音楽を求められるのでしょうけど、音楽担当の方もスタッフも今や振り切れてるのかもしれませんね。あのストーリー展開やセリフが許せないというかたも、割り切って音楽だけ聴くと楽しいかも。

 ただし、テーマ曲や大半の曲はいつもの大河のような音楽で、上記のようなスラップベースは時折ぶっこんでくるというイメージですので過大な期待はなさらぬよう。そうやって毎回注目させる手かもしれませんけど。


ドラマ「ダブルチート 偽りの警官 Season2」終了しました

2024年08月26日 | ドラマレビュー

 このドラマはWOWOWとテレビ東京の共同製作で、Season1は向井理主演でテレビ東京にて、Season2は市原隼人主演でWOWOWで放送という珍しい企画でした。

 Season1をテレ東で見て続きを見たいからWOWOWを契約したという人がそんなにいるとは思いませんが、Season2は1話30分というサイズなのでこちらも「はて?」と。

 ただ、ドラマは結構面白かったです。内容については何をどう言ってもネタバレになりますが、「私は詐欺師です。」という市原隼人は本当に悪人なのか、巨大詐欺組織を捜査する警察内部の裏切者は誰か、向井理は本当に死んだのか、など疑問は最後まで引っ張ります。この辺気になるので途中脱落は少ないドラマかもしれません。

 役者さんでは市原隼人の感情を表に出さない顔芸がなかなか楽しかったですが、スーツを着ていながらムキムキの筋肉を想像させるのもこのドラマの醍醐味だったでしょう。(意見には個人差があります。) あとはまあ刑事も悪人もいつもこういうタイプのドラマに出る方々が多かったような。陣内孝則はWOWOWでは派手な悪役専門ですし。

 Season1と2の比較で言うと、やはり2はWOWOWのドラマっぽかったように思います。(当たり前ですが。) とにかく一旦疑い出すと出てくる人がみんな裏切者に見えるので、まだ見てない人にはなんも言えません。実際に誰がどうなのかは最終回までのお楽しみという事で、これはさすがに結末は忘れないと思います。まあ再放送あっても見るかわかんないけど。


オードリーのウジウジっぷりが見事で

2024年08月21日 | ドラマレビュー

 「オードリー」は2000年度後期の朝ドラで現在BSでアンコール放送中。世間の話題にはほとんどなりませんが、CATVの録画予約数データによると実際は結構見てる人がいるようです。ヒロインは岡本綾で、この人は既に引退しています。

 4月から始まったのでもう終盤にさしかかってますが、とにかく登場人物がみんなウジウジしててたまりません。舞台は京都で映画製作に関わる人たちが中心なのですが、現状は以下のような感じ。


美月(岡本綾):女優をやめ老舗旅館を引き継いだが映画界に戻りたくてウジウジ。
滝乃(大竹しのぶ):旅館の女将をやめジュリーと結婚したが女将に戻りたくてウジウジ。
愛子(賀来千香子):死んだ夫と滝乃が関係があったのではないかと疑いウジウジ。
杉本(堺雅人):映画監督だったが現在は仕方なくテレビドラマの監督やりながらウジウジ。
錠島(長嶋一茂):大部屋俳優から一時主役を張ったが「自分には運がない」と自虐でウジウジ。
晋八(仁科貴):役者として芽が出ず殺陣師になったが現在は旅館で働きながら映画にも美月にも未練があってウジウジ。
トラ(菊池隆則):大部屋俳優から香港に渡りカンフーの国際スターになったがチャンバラ映画に戻りたくてウジウジ。


 これでもごく一部ですが、とにかくみんな映画への情熱はあるものの、今や会社は一応存続しているだけでオープンセットもない状態。いざ撮影しようとか作品作ろうっても無理なのにとにかく関わっていたいというだけでウジウジしてる姿は私には理解できませんが、多分映画への情熱が強い人だけがわかる世界なのでしょう。

 ということで、映画好きなら楽しめるかもしれない朝ドラだった様子。一応続けて見てますけど、全然楽しくないです。オードリーもそうだけど、大竹しのぶが面倒くさい…。せめてお色気シーンがあれば。←朝ドラなので無理


ようやく追いつきました>2024年7月期のドラマ

2024年08月19日 | ドラマレビュー

 何しろオリンピックがあったりで、今期のドラマを見るのが後回しになってました。多いものでは3話分たまったりしてたのですが、ようやく消化し追いついたという次第。そこでとりあえずの中間レビューをしておきましょう。


◆フジ「海のはじまり」

 初回は割と面白いかと思ってその後も続けて見てますが、どうにも登場人物全員穏やかで物分かりが良すぎることに飽きてきて、なんとか継続しているという状況。どうもみんな語り口まで同じ感じだったり

 あとは子供ってもっと面倒くさいものだよなあと思うこともあり、誰にも感情移入できずにいます。小津安二郎の映画とか見るのはこんな感じなのでしょうか。見たことないけど。


◆フジ「マウンテンドクター」 

 こちらは月9とは逆に、初回は「どうかなあ」と思ったのが段々面白くなってきました。大森南朋がいきなり切れるのに付き合い切れない感じはありますが、そこがドラマのキーなのかも。細かい事を考えないと割と面白いですね。


◆フジ「新宿野戦病院」

 コメディだと割り切って見れば楽しめます。小池栄子の岡山弁が面白いですね。でも、ダメな人は徹底してダメなドラマでしょう。私は面白いと思います。


◆テレ朝「スカイキャッスル」

 初回見て味が濃すぎる料理に例えたのですが、毎回段々味が濃くなってきて、これはどこまで行くか楽しみです。女優さんがみんなキレイなのでそこも見ごたえあります。結構話題になってる感じもありますけど、これもダメな人はダメでしょうね。とにかく誰にも感情移入しないで、「ヘッヘッヘ、大人たちは全員地獄に落ちろ。」と思って見れば楽しめるでしょう。


◆フジ「ギークス/GEEKS」

 一話完結でシュールな謎解きドラマかと思ってたら、中盤になって大きく変わってきました。ありえない展開も多いですが、面白いといえば面白いです。松岡茉優はやはりいいです。


◆テレ東「しょせん他人事ですから ~とある弁護士の本音の仕事~」

 初回見て「どうかなあ?」と思ったのですが、扱う事件が現実の世の中でもよく見られるような案件で、そこがどう展開していくかというのが見応えあります。案外といったら失礼ですが面白いですね。そして、片平なぎさの起用が大当たりです。段々好きになってきました。


◆TBS「笑うマトリョーシカ」

 こちらは自分の中で評価が上がったり下がったりしてますが、たまってた分を3話連続で見たら俄然面白くなってきました。最終的にどういうところに落ち着くのかまったく読めないので、結構楽しみです。最後でコケなければいいのですが。そしてここでの高岡早紀は「ほぼ斉藤由貴」ですね。今の世の中、色っぽくて怪しい母親役というとこの二人のどっちかになってるような。


◆日テレ「降り積もれ孤独な死よ」

 かなり暴力的だったり残虐なシーンも多く、これは評価が分かれそう。とはいえ、これもたまってたのを3話ほど続けて見たら面白くなってきました。現在と7年前の話が行ったりきたりするし登場人物も多いので、続けて一気に見る方がいいのかもしれません。まずまず面白いけど楽しくないのがなんとも。

 


 ということで、現状継続しているのは上記の作品です。日テレの「マル秘の密子さん」は二話目までで脱落しました。今見てるのは最後まで継続できるでしょう。実は「ブラックペアン シーズン2」も初回は見てその後全部録画はしてあるのですが、どうにも手が伸びず。趣里は見たいんだけど。


「俺たちの旅」ようやく見ました

2024年08月16日 | ドラマレビュー

 テレビ埼玉で放送していた「俺たちの旅」が終了しました。ただ、実際は3月には放送が終了していて、毎週録画していたのをようやく見終わったものです。

 去年4月から毎週木曜に放送してたので約1年続いてたのですが、昨年はラグビーワールドカップがあったり、バレーボールの予選があったりで録画したものを放置しており、今年は今年で新しいドラマもオリンピックもありましたので。

 このドラマはもともと昭和50年10月から放送されてたのですが、うちの田舎は民放が2局で日テレ系がなく、別の局で数カ月遅れで月曜の夕方4時からの放送でした。なので放送していた時期には私は中学生で、リアルタイムでは部活が休みか試験期間しか見られずほとんど歯抜けで見た感じです。もちろん家にビデオなんてなかったし。

 なので、ちゃんと見たのは主に再放送。多分3回くらい見たと思いますが、見るたびに印象は変わります。今回も面白いとは思ったものの、終盤に行くにしたがって湿っぽい話が多く、夢破れる友人の話でパターンが同じだという印象がこれまで以上に強かったのは私が年を取った証拠かも。若者にはもっとキラキラしたものを期待してしまうのでしょうか。

 そして、俺たちの旅の最終回というとジャンボ鶴田がゲスト出演したことが話題ですが、たいしたセリフはなく中村雅俊はじめ主役たちとの直接の絡みもありません。以前この件を調べようとしてたら、あるサイトに「おいお前ら、何やってんだ!」と言って吊し上げたというような話があってびっくり。

 実際は、オメダが「おひとりですか?」とアタックした女性は実は待ち合わせ中で、そこに「アキ~」と声をかけ登場したのがジャンボ鶴田。彼女がジャンボに駆け寄ると、その様子を見て「どうしたの?」と一言。ジャンボのセリフはここまで。

 彼女から事情を聞きオメダたちをギロッと睨んで肩をいからせノシノシと近寄って来たところで出番終了。そしてカースケ、オメダ、グズ六の三人が大慌てて逃げだすという展開。最後のドタバタがこのドラマらしいといえばそうで、ドラマ終盤にもっとこういうような場面があれば毎回笑えたかもと思います。

 ちなみにテレ玉ではこれが終わって「ゆうひが丘の総理大臣」をやってます。「俺たちの朝」でないのがつくづく残念。次に再放送あっても多分見る事でしょう。俺たちの旅は終わりません。


連続ドラマW「完全無罪」終了しました

2024年08月12日 | ドラマレビュー

 WOWOWの連続ドラマW「完全無罪」全五話終了しました。主演の広瀬アリスが弁護士で、無期懲役囚の再審請求を担当することになる話です。

 その服役囚は少女誘拐殺人の犯人とされる男ですが、広瀬アリス演じる弁護士自身も誘拐された過去があり、依頼人は昔自分を誘拐したかもしれないという疑いもあり、冤罪は本当なのか?と悩むのが主なストーリー。

 原作は大門剛明の同名小説で、前にWOWOWで放送していた「両刃の斧」もこの人の作品が原作でした。人気ミステリー作家なのですね。

 設定からしてどう考えても楽しい話ではないですが、確かに笑える場面はほぼ無し。最後までかなり重たい展開でしたが、面白いと言えば面白いです。どう感想を述べてもネタバレになるので書きにくいですが、見る人は心してかかるとよろしい。多少人間関係も複雑なので一挙放送で見た方がわかりやすいかも。

 役者さんでは、広瀬アリスが案外良かったです。案外というのは失礼ですが、あの人がこういう役をやるのは意外でした。一皮むけたという感じでしょうか。(←偉そう。) また、無期懲役囚役の北村有起哉の何を考えてるかわからない様子は絶妙で、元刑事で今は被害者サポートセンターで働く奥田瑛二の演技がドラマの要でした。

 あとは、昔の誘拐事件の被害者少女が二人並ぶ幻影が「シャイニング」的で気持ち悪かったり、終盤は結構ハラハラする場面もあったりで見応えはありました。果たして北村有起哉は本当に冤罪だったのか、嘘をついてるのは誰なのかなど、最終回までわからないことだらけ。

 と、こうしてボワッとしたレビューを書いてると、あとで読み返した時に「あれ? 結局どうだったっけ?」となるのですが、まあそこはそれ。だって一般男性だもの。


総力戦研究所を知りませんでした>朝ドラ「虎に翼」

2024年08月06日 | ドラマレビュー

 朝ドラ「虎に翼」で先週「総力戦研究所」というものが話題に出ました。私は聞いたことがなかったので、最初はこのドラマでの創作かと思ったら実際にそういうものがあったのですね。

 Wikipediaによると「大日本帝国において昭和15年9月30日付施行の勅令第648号(総力戦研究所官制)により開設された、内閣総理大臣直轄の研究所である。」で、「各官庁・陸海軍・民間などから選抜された若手エリートたちに対し、総力戦体制に向けた教育と訓練を目的としたものであった」とのことです。この時期だと首相は近衛文麿ですね。

 昨日のNHKの番組でもこれについて解説していて、ドラマで岡田将生が演じる星航一のモデルとされる三淵乾太郎は、実際にこの総力戦研究所で模擬内閣の司法大臣だったことが当時の文書の画像付きで紹介されていました。

 ただ、この人は戦後これについてまったく語らなかったそうなので、その点はドラマとは違います。

 この総力戦研究所での机上演習の結果、長期戦になれば米国には勝てないという結論が報告されたものの、「あくまでも机上の話で現実とは違う。」とされ結局国としては開戦に踏み切ってしまったわけで、当時所属していた人たちが「戦争を止められなかった。」と悔やむ気持ちはわかります。

 こういうところは歴史に学ぶということが必要と考えます。今回の朝ドラは、史実とフィクションとを織り交ぜた絶妙の脚本になってて本当に勉強になります。

 総力戦研究所については、もしかしたら半藤一利「昭和史」で取り上げられていたかもと思ったのですが私は見た記憶無し。ちゃんと読んでみれば出てるかもしれませんが、いずれにしてもまだまだ知らない事多いです。

 そういえば、朝ドラといえば「絶対創作だ」と思ったのが「あまちゃん」の南部ダイバーの歌。てっきりクドカンが作詞したかと思ったら本当にあった歌でした。ま、南部ダイバーと総力戦研究所を並べるのはいかがかと思いますが。


「カムカムエヴリバディ」再放送視聴完了しました

2024年08月02日 | ドラマレビュー

 この2月からチャンネル銀河で再放送していた朝ドラ「カムカムエヴリバディ」の視聴を完了しました。放送は2月から始まり平日に3話ずつ放送していたので3月の末には終了していたのですが、その録画を見終わったということで。ちなみに今回がCS初放送でした。

 なんで今頃見終わったかというと、普通に新しいドラマも見てたし、昨年秋からの「ゲゲゲの女房」「さくら」、4月からの「オードリー」なども見ててなかなか進まなかったので。ちなみにひなたが文四郎と付き合いだしたあたりで中断してました。

 二度目に見た感想として、やはり面白かったです。脚本、演出、キャストが良かったのはもちろん、音楽と絡めた企画がすごく効果的だと思いました。個人的には、これまで見たものでは「あまちゃん」を除くとベストかも。私にとってあれは別格ですので。

 ただ、初回とは違って結末を知って見たので、脚本については「そんなのあり?」と思う部分もあり、まあ朝ドラとはそういうものかと。もちろん初回視聴時にも「そら無理あるわ。」と思った場面は多々ありますが、中盤で「ジョーの病気はどうなる?」とか、終盤では「森山良子は安子なのか?」とか気になるところがいっぱいあって、脚本の無理筋の部分を突っ込む暇なんぞありませんでした。

 ヒロインが三代に渡る物語でしたが、ラジオ英語講座、和菓子のあんこ、On the Sunny Side of the Street、時代劇などがずっとテーマとして続いていたので、無理な話も納得させる部分があったかと思います。

 朝ドラは6ヶ月の長丁場で、終盤の特に最終月ではダレる印象のものが多いですが、ヒロインを三人登場させるという新手だったのは技ありでしょう。また何年か経って再放送あれば見ますね。BSの朝ドラアンコールでの放送も大歓迎。あらためて力作だったと評価します。