子猫が3匹、猫の額しかない我が家の庭にいる。
野良猫が生んだ子である。
プランターに植えたキュウリやオクラのまだ小さな苗の際にあしあとがある。
鉢植えの隙間に、小さな細い糞が…。
近所の空き地は野良の憩いの場であり、近隣のおっちゃんおばちゃんたちの孫の遊び場でもある。
猫の糞を拾うのが日課になっているおばちゃんもある。
つまり、この地区の野良猫はかわいい害獣なのである。
その猫が、我が家の敷地からうろうろと出歩くことは、害獣を保護しているかのように誤解されるのである。
以前、死産した子猫を加えながら物置の狭い隙間に入り込んだ親猫がいた。
その母猫、箒で追い払おうとすると小さな牙をむき出して精一杯の威嚇をする。
いくらネコでも、その迫力はこちらが手を出せないくらいのものがある。
が、このまま死んだ子猫を放置されても気分のいいものではないので、近所の勇ましいおばちゃんに応援を頼んで何とか親猫を退散させてもらった。
その時、頑張ってくれたおばちゃんは向う脛を親猫に”がぶり”と噛みつかれてしまった。
それからは、被害を被ることがなかったにもかかわらず猫には触れなくなった。
犬も野犬に追われた記憶があるので、マルチーズ以上の大きさの犬は散歩中鎖につながれていても目をそらしてしまう。
最近は、狂犬病の類から野犬は見かけられなくなったが、野良猫はおおい。
保健所へ連絡をすると、死んだ子猫は箱に入れて玄関先へ出しておくようにとのこと。
ついでに、「うちの猫じゃないんやけど」と親猫も捕獲してほしいと伝える。
犬は生きたままでも通報があれば捕獲するらしいが、犬と猫では扱いが違うらしい。
そんなことを思い出しながら、あれから何代目かの野良の母猫と遭遇している。私の顔を見るや、低いうなり声を上げ今にもとびかからんばかりの形相でにらんでくるのである。
3匹の子猫は、台の上に積み上げられた旦那の釣り道具の上に鎮座している。
小さな体で1m50cm以上はある所へどうやって上がったのか。
母猫が銜えてあがった様子は見ていた限りはない。このまま、放っておけば、ベランダに住み着くかもしれない。
我が家が山の中の一軒家ならば、さして気にも留めないことだが、駐車スペースや植木鉢・庭への糞害にはやはり辛抱できないものがある。
先日、2個の糞を回収中に不覚にももう一つに気づかず踏んでしまっていた。
なぜか一気に怒りがこみ上げ、糞と一緒にその履物も袋に入れ捨ててしまった。
対策として、ベランダには100均で売っている猫除けマットを(自分たちには影響のない程度に)敷く。
木酢液を薄めて猫の隠れそうな所へ噴霧する。
どちらもどれだけの効果があるのかわからないが、それくらいしか思いつかない。
猫の好きな猫アレルギーの息子は、「かわいいで~」と子猫に近づいて写メを取っていたが、案の定、咳が出だした。
窓から猫の毛がどこからとなくはいってくるようで、朝から空気清浄器を息子の部屋に設置しフル起動させる。
そうなると、「猫」退治を本格的にかんがえねば。
どちらの母ものんきでいたいのになあ(*_*)
猫も生きていくのに必死なんですね。
人間が快適に過ごすためにそんな猫を駆除するのはちょっと気がひけますが…。
今のニッポン、猫にとっては住みよい国なんでしょうか。
うまいこと共存できたらいいんですけどね。