迷狂私酔の日々(再)

明鏡止水とはあまりに遠いこの日々。

111・出航1分前。[沖縄、晩夏]

2008年10月01日 | 旅する。
10月1日、今帰仁

じゅんちゃんが伊江島へと渡る船が3時発であることがわかり、かなりあせりつつナビゲーションする。

本部港に2時58分に着き、窓口で「切符は船で! 走って!」と怒られながら、荷物を分担して持ち、駆け込んだ瞬間に船が出た。

船を見送るのは、なぜかいつも悲しげだ。

110・ジャルマ![沖縄、晩夏]

2008年10月01日 | 旅する。
10月1日、今帰仁

忘れ物をしたキリンさんに靴を届けに古宇利大橋へ。

ついでに古宇利島を一周し、屋我地島で愛楽園を訪ねる。

ここは戦前からつづくハンセン病患者のための療養所だ。

屋我地大橋の奥武島側には、偏見と差別のために一度は羽地内海の無人島、ジャルマに住みついた青木師をはじめとする患者たちのことを記した碑がある。

ジャルマは風葬の地で、人骨がゴロゴロ転がっているようなところだが、
「怖くなかったですか?」
と聞かれた患者のひとりは、
「死んだひとは怖くない。怖いのは生きているひとの方だ」
と語ったという。

家族、親戚の縁を切られ、忌み嫌われ、結婚を禁じられ、人間扱いをされてこなかった苦難の日々に対し、日本政府がようやく制度を改めたのは時代が平成になってからだ。

悲しい歴史を学習したあとは、〈肉の駅がなは〉でランチ。