お礼の言葉

またまた会津に来ています。
今日の会津は北風が冷たく 冬に逆戻りしたようでした。

さて 本日は 3月まで勤めていた図書館のお話です。

図書館に勤め始めた頃 利用者さんが
本を返してくださったら
「ありがとうございます。」
借りて帰られる時に また
「ありがとうございます。」
とお声がけをして来ました。

返してくださったことや 重い本を渡してくださったことにお礼。
借りて下さった時には
ご利用いただきありがとうございます。
のつもりでした。

勤めてしばらくした頃 図書館でかなり発言力のある正職員さんが
「あの 〈ありがとう〉は変。お店じゃないし
お客さんじゃなくて〈利用者〉なんだから。
すごい違和感ある。ファーストフード店みたい。」
と嫌味混じりに怒っていました。

人事にも影響大の方なので
自分としては前述の意味合いで 何も不自然じゃないし
むしろ図書館にとっては 利用者さんはお客様じゃないの？
と思いましたが とても言えませんでした。

そう思えば 役所で書類を発行してもらった時
お礼を言うのはこちらで 向こうから言われたことはない気がします。

つまり役人目線なんです。

同じ正職員さんを含む正職員さん3人の前で
利用者さんからご指摘があったことでもっともだなあ。
改善したほうがいいんじゃないか？
と思うことをご意見とともに提案したところ

えー。やるひつようないんじゃない？
だってそんなことしたって給料１円も上がらないんだよ。

公務員はよくマイナス評価と言われます。
何事も起きない状態が 100点だとすると
何かして失敗した時だけ 査定が下がっていき
改善を進めても 下手するとマイナス評価になるからと
何も変えず波風立てないのが大事なようです。

ちょっとした改善で利用者さんのためになることなのに
「変える」ことのデメリットしか考えず
真顔で「給料1円も上がらない。」って3人同時に言われ
呆れてあきらめました。

そういう貴方達は私らの3倍以上も給料もらっていて
ボーナスもあって 他にも様々恵まれているのに
それを仕事で還元する気がないわけね。

もちろん世の中には 頑張っている公務員さんもたくさんいらっっしゃるはずです。
でも残念ながらそういう方は 少数派なのかなと思ってしまう職場でした。

もちろん悪人な訳じゃないんです。
人間はいい方達です。
でも仕事へのあの情熱のなさは 民間企業で20年働いて来た自分には
どうにも馴染めませんでした。

非正規雇用の司書の待遇が改善され やる気の搾取でなく
やる気が反映する職場であればなあと思います。

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