まんじゅうのつぶやき

まんじゅうです。読んだ本の感想や日々のできごとの忘備録です。最近栖が変わりました。

「その女アレックス」ピエール・ルメートル

2015-08-26 18:01:04 | 読書のすすめ
今日も台風の影響で お天気が悪かったですが 涼しかったです。
西の方にお住まいの方々 大丈夫でしょうか。

さて ピエール・ルメートルの「その女アレックス」を読んだ。

その女アレックス (文春文庫)
橘 明美
文藝春秋


パリに住むアレックス。
ある日 彼女は拉致監禁される。
卵の中の様に身をかがめるしかない小さな檻の中で 
男に 「なぜ?」と聞くと
「おまえがくたばるのを見たいからだ」
と言われてしまう。

水も食事もほとんどない環境で 消耗していくアレックス。
ねずみたちも彼女が衰弱していくのを狙っている。
果たして・・・・


さて この作品は三部構成になっている。
アレックスが救出されないまま 第一部でアレックスを監禁した男が死亡。
そして第二部で さらに 重要人物が死亡。

次から次へと重要な人物が死亡してどうなるのかと思うと
思っていもいなかったラストへとつながっていく。

勧善懲悪、予定調和が大好きな私としては
なんとも座り心地の悪い終わり方だが さすがという展開。
題名も途中から なるほど・・と納得します。

ちなみに今回は 登場人物の誰にも 乗り移れなかった。
そういう意味でも 読んでいる間中 居心地悪かったです。

2015年の本屋大賞で 翻訳部門の第一位に輝いています。


もうじき秋。
秋の夜長にいかがですか?

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