まんじゅうのつぶやき

まんじゅうです。読んだ本の感想や日々のできごとの忘備録です。最近栖が変わりました。

「オーデュポンの祈り」伊坂幸太郎

2012-08-16 20:30:44 | 読書のすすめ
今朝 携帯に高温注意報の連絡が入りました。
高温に注意しろと言われてもねえ・・・
なんとなく 山道にある落石注意の標識みたい。
ちなみに館林37.2℃。

きのう 「ホンマでっかTV」でやっていたけれど 
人間の体温はほぼ37℃で 活動しやすいのはマイナス11℃の26℃だそうである。
だから 気温が35℃になると熱中症になるらしいが 37℃越えている場合はどうすればいいの?

さて 伊坂幸太郎の「オーデュポンの祈り」を読みました。

オーデュボンの祈り (新潮ミステリー倶楽部)
伊坂 幸太郎
新潮社


ある日 伊藤が目を覚ますと そこは自分の部屋ではなかった。
やまないノックに ドアを開けると日比野と名乗る青年が立っていた。
日比野がいうには そこは鎖国している孤島だった。
そして 伊藤は 唯一の外界との接点である島の商人 轟に連れてこられたというのだ。

伊藤は 島に来る前 コンビニ強盗をして警察に捕まった。
伊藤を捕まえた警官は かつての同級生で さまざまな残酷なうわさが絶えなかった蛇のような男 城山だった。

島には 島民たちの心の支えとなっている『優午』というしゃべる案山子がいた。
優午は すべてのことを知っていて 未来すらわかるらしいのだが 未来については語らなかった。
しかし 伊藤には いくつかの未来を示唆する。

伊藤が島に残る決意をしたとき 優午が何者かに殺される。
優午を殺したのは誰なのか。
そして 犯人の目的は一体何なのか。




もう この『オーデュポンの祈り』という題名で惹きつけられちゃいますね。
『オーデュポン』って何?と 無知な私は興味津津。
読んでいくうちに オーデュポンが何なのか そして どうしてこの本の名前が
「オーデュポンの祈り」なのかも はっきり分かり 腑に落ちます。

ともかく 優午の死の真相が知りたくて どんどん読み進んでしまいます。

個性的な島の住民たちの描写が素晴らしい。
様々な事件が起きながらも 悠然と時が流れていく島とは対照的に
時折でてくる 現世?の城山の挙動の行方が 気になってたまらない。

そして 桜。
詩と静寂を愛する長髪の美青年 桜。
しかし 彼は・・・
惚れてまうやろーーー。

実生活では 男性の長髪は完全NGだし こんな人がいたら決して近ずきませんが
相変わらず 本の世界では こういうタイプに惹かれてしまいます。 

桜に会いたくなった方も そうでない方も 是非ご一読を。
お勧めです。


伊坂幸太郎 二作目読破です。
なんだろう。「重力ピエロ」を読んだ時も感じましたが 作品全体を流れる何とも言えない雰囲気。
これが 『伊坂ワールド』ですかね。
私は この雰囲気 好きです。
ちなみに この作品が デビュー作。すごいです。


いがぐりおは 三重出身だよね。
いがぐりおをクリックしていただけると嬉しいです。いつもありがとうございます。^^/
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2 コメント

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コレ、好きです (Nancy)
2012-08-16 22:20:21
私も「オーデュポンの祈り」3年半前に読みました・・本当に不思議ワールドですよね、伊坂さん。「重力ピエロ」も「終末のフール」も読みました。じつは、長女の中学受験の時、試験会場に一緒に行って、娘が試験を受けてる間、数時間の待ち時間がありその時間に「伊坂幸太郎」ばかり読んでたんです。だから「3年前半前」と時期も明確に覚えてます。どれも思い出深い作品たちでーす。まんじゅうさんも読んだと聞き、嬉しくてコメントしちゃいました。まんじゅうさんの感想を読んでいると、物語が走馬灯のように思い出されます。
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そうでしたか。^^ (まんじゅう)
2012-08-17 18:36:53
Nancyさん コメントありがとうございます。
お嬢様の受験の待ち時間に読まれたんですね。
伊坂ワールドは 確かに不思議です。
Nancyさんと感想を共有できるなんて 嬉しいです。^^
「終末のフール」も面白そうですね。
読んでみたいと思います。
返信する

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