まんじゅうのつぶやき

まんじゅうです。読んだ本の感想や日々のできごとの忘備録です。最近栖が変わりました。

宮部みゆき「荒神」

2014-10-06 22:36:18 | 読書のすすめ
今日は台風結構雨風すごかったですね。
過ぎてみると寒いくらいです。

さて 宮部みゆきの荒神を読みました。
荒神
宮部みゆき
朝日新聞出版



小日向直弥は、陸奥の南端、下野との国境の山また山のなかである香山の藩士である。
香山は豊かな国ではないが、近隣の森で香木や生薬のもととなる灌木や野草が採れる。

その香山の二谷村で逃散があった。
二谷村のおおよそ一五世帯が火事で焼け、
あるいは打ち壊されて見る影もない無残なさまとなり
村人は一人残らず姿を消した。

病気療養中であった直弥はその話を聞き、
香山と因縁のある隣国、永津野の実力者曽谷弾正による人狩りを疑う。

一方、その曽谷弾正の双子の妹である朱音は、
ずっと離れ離れに暮らしていた兄のもとへ身をよせることになる。
周りはそれを「幸せだ」というが、朱音の心中は単純ではなかった。

兄の屋敷で下へもおかれない扱いを受けることに嫌気がさし
永津野の外れの名賀村で養蚕振興の手伝いをすることを申し出て
やっとそれが許された。
そんな朱音のもとにも「二谷村の逃散」の噂は届き
朱音も兄弾正の手による事件ではないかと心が晴れずにいる。

そんな二人の元へ恐ろしいものが少しずつ近づいていた・・・


うーーん。
こういう物語の最後としては一つの綺麗な終わりかたなのかもしれないけれど
少なくとも私の好きな終わり方ではなかったです。
殉死を美化する話はどうも抵抗があります。

とはいえ序盤からぐいぐい物語に引き込む力は
さすがストーリーテラー宮部みゆき。

いがぐりおは お山の恐怖って何だと思う?
いがぐりおをクリックしていただけると嬉しいです。いつもありがとうございます。^^/
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