まんじゅうのつぶやき

まんじゅうです。読んだ本の感想や日々のできごとの忘備録です。最近栖が変わりました。

乾石 智子「赤銅の魔女」

2018-07-21 10:51:11 | 読書のすすめ
今日も暑くなりそうですね。
クーラーが効いたところから移動するのは覚悟がいる暑さです。
皆様 寝苦しいとは思いますが 睡眠時間を確保なさってください!

さて 乾石 智子の「赤銅の魔女」を読みました。

赤銅の魔女 (紐結びの魔道師1) (紐結びの魔道師 1)
乾石 智子
東京創元社


かつては栄華を極めたコンスル帝国は内乱が続いていた。
そんな中 紐結び(テイクオク)の魔道師リクエンシス(エンス)は
友で元剣士のマーセンサス(マース)と祐筆のリコと3人でのんびりと暮らしていた。
しかし そこに隣国ィスリル軍が進行してきて
年老いたリコを連れ 二人は逃亡を余儀なくされる。

一方 オルン村の星読みであるトゥーラは 同じオルン村のならず者を束ねるナフェサスとともに伝説の剣を探していた。
剣を見つけナフェサスに抜かせようとするが 
ついてきた少年ユーストゥスが うっかり代わりに剣を抜いてしまう。
剣を抜くものが王になるとトゥーラから聞かされていたナフェサスは激怒するが・・・


乾石さんの壮大なファンタジー オーリエラントの魔道師シリーズですが
新たに 紐の結びの魔道師シリーズとなったようで 主役がエンスで固定されています。
これまで 1冊ごとに主人公が変わり でも同じ世界で起きている感じでしたが
今回は 話が完結していません。

乾石さんと言えば ともかく日本人には希有なファンタジーを描ける人の一人ですが
話の基盤にあるのは 長年の恨み憎しみを人は打ち消すことができるのか?というテーマがあるようで ともかく話が重い。

間違いなく面白いのだが 人に勧めるのは躊躇する重さ。
しかし この赤銅の魔女はとても読みやすい。

エンスは物語の中で言う。
「まあ おれたちは・・・善人というほどじゃないが、悪人にはならないと心してもいる・・・・・」
自分が完全な善人と思っていたら それはそれで厄介な人間だ。
こんなエンス達が主人公なので 少なくとも自分にとっては読みやすかった。

早く続きが読みたいです。
お勧めです!
これから読んでも まあ話は分かると思うので
これから読むのもいいのかなと思います。

今読んでいるのが、これ。乾石 智子「紐結びの魔道師」。

紐結びの魔道師 (創元推理文庫)
乾石 智子
東京創元社


乾石さんのは いつもまずハードカバーで出るのですが
これだけ何故だか文庫ででました。
赤銅の魔女が 紐結びの魔道師シリーズなので 
もしかして一緒かな?と思いながら 最寄りの図書館にないのでリクエストしたら
相互貸借(県内の他の図書館から借りる)で借りてくれました。
その時 [紐結びの魔道師」だけが同じ話が入っていてと言っていましたが
読んでみると 番外編的な短編集で 話はかぶっていませんでした。
返す時一応それを伝えようと思います。
まあ 購入する気がないから相互にしたのだと思いますが
シリーズ皆持ってっているので 欠落になってしまいます。

勘違いを知ったうえで買わないなら まあ仕方ない。

追記
1ヶ月後くらいに最寄りの図書館が入れてくれました。
意見を反映していただき、本当にありがたいです。
その後しばらくしてから再びお借りしました。
やっぱりエンスが好きだなぁ!

いがぐりおは 魔道師に憧れたことある?
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