まんじゅうのつぶやき

まんじゅうです。読んだ本の感想や日々のできごとの忘備録です。最近栖が変わりました。

「つきのふね」森絵都

2013-02-28 17:47:08 | 読書のすすめ
今日は暖かでしたね。
でも学校内は冷え切っているので 外ほど暖かくならない。
明日は 少し暖かくなるかな?

さて 森絵都の「つきのふね」を読みました。

つきのふね
森 絵都
講談社


映画にもなった「カラフル」の著者が書いた作品です。

ノストラダムスが恐怖の大王がやってくると予言した1999年の前年。
中学生のさくらは 48日前までは親友だった梨利に 絶交されていた。
さくらと梨利は 悪いグループの静香と友達になり 万引きをつづけていた。
最初は 誘われて軽い気持ちで始めた。
けれども静香の彼氏が 万引きした品物を売りさばくために組織的に万引きをしろと言いだしたころから
どんどん道はそれていった。
そんなある日 さくらは 梨利とスーパーで万引きしていたところを捕まってしまう。
彼女を助けてくれたのは スーパーの店員智さんだった。
智さんは優しく さくらが遊びに行くといつも美味しいミルクコーヒーを入れてくれる。
智さんは 人類全員を救うための宇宙船を設計していた。
さくらの智さんとの平和な日々を脅かしたのは 梨利のおっかけだった勝田君だった。


「カラフル」や「ラン」の時も思ったけれど 読みやすいし面白い。
展開が気になるし 本当にすぐ読めます。

言葉も中学生にも分かりやすい平易な言葉で書かれています。

ただ 作品のあちこちにダイアモンドみたいに 心に響くフレーズがちりばめられています。

『人より壊れやすい心にうまれついた人間は、それでも生きていくだけの強さも同時にうまれもっているんだよ。』

書評で決めて 購入したんですが なかなか読んでもらえなくて ついに自分で読みました。

これは 自信をもって勧められます。
ぜひ 中学生に読んでもらいたい。
もちろん大人でもOKですし 小学生でも高学年なら読めると思う。

最後は 号泣しちゃいました。
別に泣かせる本じゃないですよ。
でも アラフィフおばさんの心の琴線にふれちゃったみたいです。

人の心は 強いけど弱い。弱いけど強い。
人とのつながりも 強いけど弱い。弱いけど強い。
がんばって生きていこう! そういう気持ちになりました。

これを読んで それぞれがいろんなことを思ってほしい。
そんな本です。

ぜひご一読を!
 

いがぐりおは 友達沢山いる?
いがぐりおをクリックしていただけると嬉しいです。いつもありがとうございます。^^/
人気ブログランキングへ
この記事についてブログを書く
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする
« 群馬のランキング | トップ | 記憶力 »
最新の画像もっと見る

読書のすすめ」カテゴリの最新記事