アリ@チャピ堂 お気楽本のブログ

日々の読書記録を勝手きままに書き記す

これは学園もの?悩みながら解読するのは暗号だけではなく人生もね

2010-07-20 21:41:59 | ミステリー・ハードボイルド
「フランチェスコの暗号」は腰巻の惹句がすべて
「青春はいつだって暗号だ」


そういったのは恩田陸さんだそうです


「フランチェスコの暗号〈上〉」 イアン コールドウェル、 ダスティン トマスン(著) 柿沼 瑛子(訳) 新潮社 (新潮文庫) 2004年


「フランチェスコの暗号〈下〉」 イアン コールドウェル、 ダスティン トマスン(著) 柿沼 瑛子(訳) 新潮社 (新潮文庫) 2004年

これは「本の本」に入れて良いのか・・いや、やはり探求ものになるのでしょう・・
宝を求めて暗号を解読し、そして手に入れられるものは、あるいは失うものは何?!
暗号解読の面白さと学園、しかもアメリカでは上流階級を形成するアイビーリーグの
学生たちの青春ドラマを織り込んでいて面白く読みました
けれど書評を見ると「翻訳が日本語になっていない」と結構突き放されています

暗号ものは翻訳するのが大変ではないかなといつも思います
ヒントになる言葉や事柄が日本語に置き換えにくい
なぞって行くためには原語の知識が必要になることもある
それを、意味を変えずにわかるように日本語にして、なおかつ味のある文章にする
これは結構大変でしょう

結末で大団円を迎えると言うのも探求ものはなかなか難しい
そんな宝がでてきしまっては歴史が覆るだろう!!税金はどうする?!
映画「ナショナル・トレジャー」では見つけてしまいますけれど
この本の求めている「宝」は、どうも友情や愛であるようです

登場人物の人間模様に苛立たされ中断される方もあるやもしれません
でも、見方を変えて登場人物の作りだす暗号を解読する
そういう視点でも楽しんで読めばなかなかに面白い作品だと思います


まあまあ?でも結構面白い

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