呉かみしばいのつどい ~紙芝居はワクワクどきどき~

子ども達と心を通わせ、共感の感性を育む
日本独自の文化、紙芝居
紙芝居の輪が広がりますように~

順教寺での紙芝居会 その1

2023年04月15日 | 紙芝居

2023/4/15

「お寺の紙芝居会」が開催されました。

場所は広島県東広島市河内町【順教寺】です。



         (画像お借りしました🙇‍♀️)

順教寺さんとは長いお付き合いの、我らが中峠ふうちゃん🌈

聞くところによると40年以上、毎年4月の中頃に、順教寺で人形劇をして来られたそうです🤩


順教寺は、吉川五百枝先生のお寺です。

吉川先生は【広島県子どもの読書連絡会】初代会長を務められた方です。

50年以上前、図書館の児童へのサービスは始まったばかりの手探り状態。

更に、広島市内など大きな町から離れた地域には図書館の施設も充分でなかった時代です。

吉川先生や中峠さんは、町の図書館へ出向き団体貸し出しの絵本や児童書を借りて、子ども達へ届ける活動を始められた先駆者で、大先輩です。

当時、お寺や自治会館、各家庭での文庫活動は日本全国で広がりをみせていました。


子どもの心の成長に想いのある方々が、「どんな場所に住んでいても、どんな子どもにも読書を通して生きる喜びを手渡したい」と、絶え間ない読書推進活動とより良い環境作り、利用者側の発信を、長年続けて来られました。

現在は、各地に図書館があって【児童コーナー】があって【おはなし会】が開催される、当たり前に児童サービスを受けることができるのは、大先輩の方々の情熱と地道な活動があったからですね😊

感謝の気持ちでいっぱいです💕


振り返ると、私が小学1年生の時、呉市立広図書館は広交差点の広警察の辺りにありました。

友達と45人くらいで、怖いもの見たさで行ったのかな?

覚えているのは、まだ小学生が自由に本を借りることは出来ず、保険証を持って来るようにと言われて帰ったことです。

当時の図書館は、現在の明るくオープンな図書館のイメージとは違い、大正ロマンの小さな資料館のような重厚な雰囲気で、光の届かない冷んやりしとた空気の感じを覚えています。


それから20年以上経って、私は妊娠をきっかけに、新しい広図書館でスタートした【ババールの絵本会】の立ち上げメンバーになるとは思ってもいませんでした✨✨


色々、懐かしい〜〜

歴史があるなぁ〜


長くなったので、

紙芝居会については、次のページに書きま〜す⏩⏩







呉ストーリーテリング研究会で紙芝居

2023年04月12日 | 紙芝居
呉ストーリーテリング研究会のお楽しみ会がありました。
おはなしに関するものなら、
ストーリーテリング、絵本、紙芝居、ブックトーク、わらべ歌、人形劇、何でもOKで披露します。

紙芝居は2作品ありました。
①紙芝居『うぐいすのホー』
    脚本 杉浦宏 絵 松成真理子
    (童心社)2005年
今年は桜が咲くのが早かったけれど、うぐいすの鳴き声は聴こえていますね。
桜の花の蜜を鳥達が飲んで、ついばんだ花がハラハラと散るなんて、この紙芝居に出会う10年前まで知らなかった。
最後の場面の桜舞い散る美しさに、春の歓びを感じる紙芝居です🌸🌸🌸🌸

 


②紙芝居『ねこはしる』
    脚本 工藤直子 絵 ほてはまたかし 
    (鈴木出版)2005年  24場面
詩集『のはらうた』で有名な工藤直子さんの著書『ねこはしる』を紙芝居にしたものです。
中峠さんの大好きな紙芝居だそうです。
文学的な紙芝居の出版が難しいとされていますが、観ている人達が前のめりになる、ドラマチックで見応えある紙芝居でした。
見終わった後も皆さん余韻に浸り、紙芝居って凄いですねと、口々に感動を述べられました。
ミュージカルや人形劇にもなった作品なんですね。
ぜひ高学年から大人に観てもらえる機会があると嬉しいです。









放課後等デイサービスでの紙芝居会

2023年04月07日 | 紙芝居
2013年くらいから、近くの放課後等デイサービスの生徒さん達の所で、紙芝居会をしています。

職員さんが「もう何年になるんですかね?」
私「8年か9年くらいかな?」
そんな会話があって、振り返ってみると早いもので10年目でした。

放課後等デイサービスを利用しているのは、小中高等学校に通っている生徒さんと、特別支援学校に通っている生徒さんだそうです。

10年前はプログラムを組み立てて、私が演じるのを観て楽しむ会でしたが、2年目くらいからだったかなぁ〜
「生徒さんが紙芝居をする会」に進化。
私は、生徒さんが演じられそうな作品を選んで持って行くようになりました。

最初から紙芝居に興味がある生徒さんもいれば、4年生になって急に「やります!」と大成長する生徒さんもいて、その姿に胸が熱くなることもしばしばです。

以前、高校生の男子生徒さんは2年経ったある日、それまでモジモジしていた彼が「やります!」と手を挙げました。
吃音があったのですが、みんなよく知っている間柄なので、ゆっくり待って拍手を贈りました👏
思い合ってる暖かさが良いのです😭
それから彼は、卒業まで毎回演じるようになりました。

小学1年生だった男子生徒さんは4年生になった今でも、舞台に入った紙芝居を抜いて差し込む進行のみをします。
お話しは私が読んでの連携プレイ。
この抜いて差し込むタイミングが上手いんです。そこを皆んなが拍手を贈ります👏

思い出すのは、当時3年生の男子生徒さんが演じた『ひよこちゃん』(下に画像🐥)
前に出て演じ始める時、職員さんから「A君、片方の目が見えないんです」と言われて、どうしようかな?と思っていたら、彼は前に出て、紙芝居の絵を見ながら、自分の思いつくお話しを語り出しました。
観客に絵を語る。
まさにこれぞ紙芝居でした。
彼は最後まで語りきりました。
そのお話しが優しさに溢れていたのも嬉しかった😭。
大きな拍手を贈られて自信に満ち溢れた彼の表情(鼻の穴が膨らんでた)を、忘れることができません。

支援の必要な子ども達への、紙芝居の活用の可能性を、毎回感じています。
紙芝居を演じる度に贈られる拍手👏によって、生きる自信に繋がる!
紙芝居にはその力があり、まだまだ可能性があると感じています。


演じる為に観客の前に立ち、舞台を開けて始まる紙芝居の世界。
その世界を観客と共有することで生まれる一体感。
ワクワクやどきどきを一緒に味わい体験する喜びは、紙芝居ならではの共感の世界です。

10年以上前に、東京での紙芝居の勉強会で、先生から「紙芝居を一言で表すなら【コミュニケーション】です。」と言われたことを思い出します。
まだその時は、学び始めたばかりで、その意味が分からなかった私ですが、今はこうやって生徒さん達の実践のおかげで、心から納得できるようになりました。

1930年に日本で生まれた紙芝居は、90年を越える歴史となりました。
今は世界へと羽ばたき【KAMISHIBAI 】として、多くの国々から、紙芝居の持つ素晴らしさが認められています。
この日本独自の文化財である紙芝居を、日本人こそ再確認し、まだまだ紙芝居に潜む可能性を探って研究されたらいいのになぁと、望みを持っています✨✨


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『ひよこちゃん』は、子どもの成長を描いたお話しです。
童心社さんのホームページから、少しご覧になれます。


発達障害の子ども達の保育園で

2023年03月22日 | 紙芝居
発達障害のある子ども達の保育園で、紙芝居を楽しむ時間をいただいています。

2022年3月からスタートとして、2023年3月で、ちょうど1年経ちました♪

子ども達は年少さんから年長さんまで、10人くらいです。

初めて伺った時、紙芝居を始める前に「紙芝居観たことある人〜✋」って聞いたら、1人の年長さんが手を挙げてくれました。
ここの園と、通常の園と両方通園している男の子でした。
と言うことは、あとのちびっ子達は、
なんと、なんと、

「生まれて初めて紙芝居に出会う貴重な日!!」

9人にとって、絶対に良い紙芝居体験にしなくちゃ〜〜〜
はい気合いを入れて〜
はい抜いて〜、頑張るよ😤

さあ「紙芝居のはじまり〜はじまり〜」
パチパチ、パチパチ👏👏👏

最初にちびっ子達と仲良くなるのにピッタリの
参加型紙芝居『はーい!』
「ねこちゃーん」「はーい!」
「いぬさーん」「はーい!」元気、元気。
最後は、ちびっ子達の名前を呼んで、1人づつ「はーい!」「はーい!」「はーい!」
元気、元気で、よかったね〜

次も参加型紙芝居『のーびたのびた』
「のーびた、のびた。なーにがのびた?」
「ぞうさんのおはな〜」
「さるさんのしっぽ〜」
紙芝居を引くタイミングで次次に伸びる、紙芝居ならではの面白さ。
ちびっ子達も前のめり、指を指して、当たったら嬉しいね。
最後にのびたのは?
ぴょん、ぴょん、ぴょんっと、カエルさんが上に向かって伸びました🐸
ちびっ子達も最後はジャンプして〜のびたね〜
はい、おしまい
パチパチ、パチパチ👏👏




紙芝居を大好きになってくれたら嬉しいな〜💕💕から始まりましたが、、、
一年間、毎月一回の紙芝居会をして来ました。
今では、おはなしの紙芝居もしっかり観ることができるようになりました。
プログラムは4人で4作品です。

最初の頃は、走ってた女の子いたよなぁ〜??
あれ??
ちゃんと座って最後まで観てる〜

ちびっ子達の成長に、私達も励まされています。
良い機会をいただき、ありがとうございます😉
これからも、よろしくお願いします。



熊野町立図書館に「紙芝居コーナー」

2018年10月22日 | 紙芝居
2018.8.14の中国新聞記事の掲載後、熊野町立図書館に紙芝居コーナーが

展示は、こんな感じです。
「Let's!紙芝居

熊野町立図書館の職員のみなさま、ありがとうございます
いつも熊野町立図書館では、紙芝居でお世話になっております。
「夏の怖い紙芝居」や「冬の紙芝居祭り」「春の紙芝居祭り」・・・
2年前の「子どもの心に届く紙芝居講座」も大盛況でした。

ありがとうございま〜す

新聞に紹介された紙芝居3作品はもちろん、
『おおきく おおきく おおきくなあれ』


『ころころ じゃぽーん』


『たべられた やまんば』


紙芝居を学べる本の展示もあります