月に1回
放課後等デイサービスいちごの家くまの
に紙芝居を通して、コミュニケーションを取る楽しみや、
共感することの喜びを体験してもらえたら良いな~と思って、伺っています
(施設の詳細はこちらを
ポチッと)
2107/6/15(木)16:00~
今回も、紙芝居が大好きな生徒さんがお待ちかね
小1の生徒さんから、高校生の男子、女性と男性の先生が一緒でした。
お部屋に着くなり、小学生男子のA君とB君の2人、右手をすっと挙げて
「ぼくは、今日、紙芝居やりたいです」と、
そしたら、もう1人の男子C君も
「ぼくも、やります」
あら〜、嬉しいスタートです。
歌
はじまるよったら、はじまるよ
『かっぱのすもう』
脚本 渋谷勲 画 梅田 俊作 監修 松谷みよ子 (童心社)
持って行った紙芝居の中から、A君が選びました。
「民話だから長いし、どうしようかな?難しいし」と思ったけど、A君はこの作品を気に入っています。
「じゃ〜やってみよう!!」と
そこでA君には、かっぱの台詞をやってもらったら、、、
すごく上手かったし、私との息も合わせて演じることができました
「すもう、とろ〜。すもう、とろ〜」「みあって、みあって」
A君に、みんなで拍手拍手
『ともだちだーれ?WHO'S THEIR FRIEND』
脚本 得田之久 絵 和歌山静子 (童心社)
B君が、演じてくれました。
「かささんの ともだちだあれ?」
「くれよんさんの ともだちだあれ?」と、問いかけます。
こども達は、口々にあってこします。
参加型の紙芝居、B君はちゃんと観客の声を聞いて、次の場面にいきました。
コミュニケーションが取れていて、楽しかったです。
B君に、みんなで拍手拍手
手遊び
おはしに おさらに ぼたもち だんご
『くいしんぼうのまんまるおに』
脚本・絵 松井エイコ
企画協力 東京都障害児のための算数・数学研究会 (童心社)
次は、C君。
はりきってはじめました。
C君は、3人のまんまるおにのセリフ「おいしいもの たべたいよー」「あーん、あーん、あーん、おいらのがないよー」気持ちが入っています。
演じながら、表の場面が見たくなると、前に回って確認するC君。
紙芝居を演じる自然な姿だな〜と、思いました。
C君に、みんなで拍手拍手
この紙芝居は、かずとかたちのファンタジー【全5巻】の中の1作品。
こちらポチッと
3人のまんまるおにが主人公。
ソフトクリームやほしのクッキーを、食べられるまんまるおにと、食べられないまんまるおにの物語りを通して、自然に数の世界へ興味と理解が深められるという作品です。
好きな場面は7場面「よし、さがしにいこう!」と、考えて決心するところ!!
ホイサッ ホイサッ ホイサッ ホイサッサッ
(ここは、みんなも一緒にホイサッサッて言います)
おいしい においがするよ ホイサッサ
さあ、どうなったでしょうか?
子どもたちも、私も大好きな紙芝居なので、おすすめです。
この作品は1対1対応の紙芝居。
そのことについて、次のような解説と、この紙芝居がどうやって生まれたかが紙芝居の裏面に書かれています。
演じていただく参考になると思いますので、書きださせていただきました。
かずとかたちの世界 ー 1対1対応 ー
松井 幹夫(数学教育協議会常任理事)
この作品は3人のくいしんぼうのまんまるおにが主人公として登場して自分たちとぴったりの数の食べ物を探しにいくお話しです。
「いち、に、さん、し・・・・」と数詞を唱えることができても、それで「数」がわかったことにはなりません。「数」がほんとうにわかるためにはもっと大切な体験が必要です。
3人のまんまるおにたちは、空から降ってきた大好きな食べ物がたりなくて困ります。そこで、自分たちにぴったりと配れるものを探す冒険に出発するのです。
この作品が示すように、自分たち1人ひとりに1個ずつがぴったりと合う「ものの集まり」がどうかを確かめること(数学的には1対1対応づけるといいます)で、「同じ数だ」ということがわかってくるのです。
この作品は「数」がわかる基本である「1対1対応」の体験を紙芝居に凝縮したのです。
「かずとかたちのファンタジー」について
東京都障害児のための算数・数学研究会
「障害のある、なしに関わらず、子どもたちにはほんものの文化を伝えよう!共感と感動の世界を作り出すなかでこそ、生きる力をはぐくむ子どものための教育が実現する」それが私たちの実践の道筋ですし、十数年にわたって実践し続けてきたことでした。
絵本、ペープサート、歌、劇遊びなど、いろいろな児童文学を授業に取り入れる中で、紙芝居が共感を作り出す、すぐれた特徴を持っていることに私たちはきづきました。
そして私たちは「算数を教える」という目標の中でも、これを実現しようとしてきました。
会のメンバーで障害児学級担任の杉山敏夫さんは、目の前の子どもたちの反応を考えながら「手作り紙芝居」を作りました。子どもたちは紙芝居で学ぶ算数が大好きになりました。
この成功の中から、私たちはもっと普遍的な作品、すべての子どもたちに渡せるような算数紙芝居作品がほしいとの思いを抱きました。そして、この共同研究をもとに作家の創作作品として「かずとかたちのファンタジー」が生まれたのです。
紙芝居は、本来1人で語るものですが、いちごの家の子どもたちには、コミュニケーションをとる楽しさを味わってもらいたいので、参加したい時は演じてもらっています。
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