コロナ禍に於いて3年間は、小学校での紙芝居が出来ませんでしたが、今年からどうにか子ども達のところで『ふうちゃんのそら』を演じる機会をいただいております。
呉市立昭和北小学校では、2015年に紙芝居ができてから2019年まで毎年7月1日の呉空襲の日に合わせて、全校生徒さんに体育館でプロジェクターを使って観ていただいていました。
今年は密を避けて、低学年と高学年に分けてとなりました。
北小では、各教室と図書館に、絵本『ふうちゃんのそら』を置いていただいています。
5年生の先生でいらっしゃったかと思うのですが、「ウチのクラスの男子が『ふうちゃんのそら』が大好きな話しだと言っていました。」と話してくださいました。
ふうちゃんこと中峠さん自身も、北小の朝読のメンバーで、これまでも各クラスに紙芝居『ふうちゃんのそら』をずっと演じ続けてきました。
プロジェクターと実演では、生の語りの伝わり方が違うと話されていました。
9月に入って伺ったのは、呉市立中央小学校の6年生さんです。
この企画は、6年生担任の先生が、以前他校で『ふうちゃんのそら』を観ておられて、是非この学校の生徒達にも観せたいとの思いから実現しました。
紙芝居を観る前に、大和ミュージアムを訪れて事前の勉強をされていたそうです。
90人以上の6年生さんは大きくて、ふうちゃんは小さいお婆ちゃんでした。
ふうちゃんの生きてきた時代背景をDVDで観てもらい、平和をたくす紙芝居『ふうちゃんのそら』の実演、虹の歌合唱となりました。
その後、感想や質問を生徒さんからもらう交流の時間となりました。
【その、内容を記します】
女子:今日は紙芝居を観せてもらってありがとうございました。
呉空襲のことを伝えて行きたいと思いました。
女子:『ふうちゃんのそら』を作って伝えてくれてありがとうございました。
男子:今、戦争している人に何を伝えたいですか?
中峠:ウクライナとロシアの戦争が起こった時、まさか!と思い腹立たしく思った。
世界中の人は平和を願っているはずなので私は戦争をやめて欲しいと願って いる。
私の経験から1番嬉しかったことは、戦争が終わったと聞いたとき!
「戦争が絶対あってはならない」みなさんは戦争にならない為には何を考えいけば良いかを考えていって欲しい
男子:戦争とは中峠さんにとってどのようなものですか?
中峠:戦争は殺人です。
女子:空襲が終わった後はどのような気持ち?
中峠:嬉しくて嬉しくて。
本通り小学校から東小学校に転校したんですが、遊ぶことが嬉しくて家族で食事をしたり心が穏やかでした。人と仲良くする助け合うこと。でも戦争の話は一回もしたことはない。
女子:戦争中、大変だったことは何ですか?
中峠:飛行機が迫り来る音、爆弾を落とす音が怖かった。
とにかく音が怖かった。
空が怖かったから戦争中は星を見る事ができなかった。
先生:皆さんは体験していなくても、どんなことが出来るかを考えて行動していって欲しい。
先生のおじいちゃんはゼロ戦に乗っていたことを、亡くなる前に話してくれまし た。今は、もっと話を聞いておけばよかったと思います。先生もみんなと一緒に、どうすれば戦争を無くすことが出来るかを考えて行きたいと思います。」
と、締めくくられました。
痺れる〜〜
先生の平和への想いと熱意が、生徒さんに届くことの素晴らしさを感じました。
ありがとうございました。
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