よりみち人生ぷらり旅

久々の再開なのですが・・宝塚歌劇や舞台のことメインになりそうです。。

観劇日記~劇団四季「ウィキッド」

2009-10-20 00:25:09 | 観劇日記
昨日は、劇団四季の大阪公演「ウィキッド」を観劇してきました。
大阪の四季劇場が新しくなって実は初めての観劇。
高級感あふれるフロアが続き、7階の劇場へ。
入口から都会的でわくわくする空間です。

(大阪四季劇場)

「ウィキッド」も東京で公演していたのは知っていたけど
全くお初の演目。
先入観ゼロの状態で見ることに。
「オズの魔法使い」に出てくる「よい魔女」と「悪い魔女」の誕生秘話らしいのですが、
「オズの魔法使い」を知らない私


ストーリー
人間と動物が同じ言葉を話し、ともに暮らしている自由の国「オズ」。
ここにあるシズ大学で、性格も外見も全く異なる2人の少女が出会います。
緑色の肌と強い信念を持つエルファバと、美しくキュートな人気者グリンダ。
最初は反発しあう2人ですが、やがて絆を深めていきます。
そんな時、平和だった国に異変が・・。動物たちが次々と言葉を失っていくのです。
危険に身をさらして動物のために戦うか、主謀者たちに祀り上げられるまま国のシンボルになるか。
究極の選択を迫られた2人はお互いを思いやりながらもそれぞれの使命をかけて違う道を選びます。
その先の運命は・・・

うーん。なかなか難しいです。この舞台・・
動物との共生か、人間優先の豊かな生活か・・
結局人間優先の豊かな生活が「良し」とされてるわけですが
そんなテーマはどっかに飛んでしまってる感あり。
エルファバとグリンダの2人の関係に頭がいってしまう。
そして「グリンダは本当にいい人なのか」その人物像が私と旦那さんでは見方が違ってました。
たぶん正しい解釈をしているのは旦那さん。
グリンダは人に愛されたい、愛される努力もしている、
国の人もみんなグリンダを愛して幸せな気分になっている。
グリンダ自身も自分が多くの人に愛されているのを知っている。

そう解釈しないと物語が成立しないのは頭ではわかっているんですけど・・

エルファバとグリンダは同じ男性を好きになってしまい、その男性(フィエロ)はエルファバを選び二人で逃げます。
目の前で2人に逃げ去られ、グリンダは再び捕まえる方法として
「エルファバが大事に思っている妹に災いが起きれば必ずエルファバは戻ってくる」
とオズの陛下にぼそっと告げる。
その進言どおりに陛下たちはエルファバの妹に災いを起こし妹は死んでしまう。
でもグリンダは、仕向けられた事故とは全く思っていなくて
自然災害だと信じている。(最後は疑っていたけれど)

グリンダに悪気がないとは思えない!・・と旦那さんに訴えると
「確かにこの場面は、好きな彼を取られた動揺で心がゆがんだんだろう。
まあ人間はそういうときもあるんだからそこは組んでやらないと」
というけれど・・

私はその場面以外にも
「自分は個別のスイートルームをとっている」となんか高飛車な態度とか

グリンダに好きだと寄ってくるボックを
「私のことが好きなら車いすでかわいそうなネッサローズのそばについてあげて」と遠ざける態度とか

今まで親密なところなんて一度も見せていなかった(むしろ嫌っていた)エルファバに魔法の杖をもらったとたんにコロッと変わるところとか
(しかもこのシーンはフィエロと一緒にいたシーンで、皆が緑の肌のエルファバを遠ざけているところに、
近寄っていって一人いじめられっこの味方になってあげて、好きな人の前だからいいところみせようとしているようにもとれる

私にはどうも、計算していそうな、いい子ぶってるようにみえてしまうのですが
それは私の性格が歪んでいるのでしょう

この部分が、自分の中でモヤモヤしているので、二人の友情や絆というものが希薄にみえてしまいました
もう一度、しっかり見直さないとこの作品の良さを理解できずに終わってしまいますね
また見に行きたいと思います

役者さんについては、エルファバの江畑晶慧さんの歌がすばらしかった~~圧巻

・・そう思って他の方のブログを読んでいたら、
江畑さんは、実は韓国出身の方だそうです

流暢な日本語で全然セリフに違和感がなくて、ますますびっくり
そして、ある方のブログでは、
その江畑さんよりも濱田めぐみさんという方の演じるエルファバが
さらに素晴らしいらしく
濱田めぐみさんのエルファバというのも見てみたくなりました
劇団四季の役者さん、層が厚いですね


10月18日(日)本日の出演者

グリンダ・・・苫田亜沙子     エルファバ・・・江畑晶慧
ネッサローズ・・・山本貴永    マダム・モリブル・・・八重沢真美
フィエロ・・・北澤裕輔       ボック・・・金田暢彦

ディラモンド教授・・・雲田隆弘  オズの魔法使い・・・栗原英雄


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3 コメント

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Unknown (lune)
2009-10-20 19:13:06
なんだか難しそうな舞台ね
私もきっと一回観たくらいでは理解できないかも。。。
「オズの魔法使い」私もストーリー知らない
名古屋は今「オペラ座の怪人」です。
劇団四季のCMを見るたび、行きたいな~と思いつつ、結局タイミングを逃してしまう私です

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こんばんは☆彡 (あむね)
2009-10-21 21:14:52
ぶんちゃちゃさん♪

感想、ありがとうございます。

ウィキッド観られたのですね。
江畑さんのエルファバ、声量が凄そうですね。
さすが、若いだけあって弾けてるんですね。
 一方、グリンダ役の苫田亜沙子さんは
大阪のオペラ座の怪人で、ヒロインの
クリスティーヌを長い間演じてこられただけあって、安定した綺麗な歌声を
きかせてくれたんじゃないですか?

そうですよね。誰もが感じる、グリンダは
容量のいい、外見重視の軽薄っぽい
女の子だと……しかも、魔法能力ナシ!

対照的に、エルファバは見た目の肌の色で
差別されてきた、内向的だが、情熱と強い
意思を持った女の子……魔法能力強大!

その2人の、異世界オズでの友情と別れの
物語……しかも愛する男の人と
オズの魔法使いもからんで、話がやや
複雑になっていますが……

東京で2回観ました。エルファバは
濱田さんと樋口さん、グリンダは沼尾さん
オズ陛下は、松下さんと飯野さん
フィエロは、李 タオさんと北澤さん……

噂どおりというか…やはり濱田めぐみさんの
エルファバは、頭一つ抜けますね♪
圧倒的な歌声と、笑いととめどなく流れる
涙を誘う、演技力で、2年前、東京で観た時は
本当感動しました♪さすがアイーダ主演女優
さんです!!
フィエロの李さんとの愛の歌≪2人は永遠に≫
でも、熱くて鳥肌立ちまくりでした。

しかも、汐留≪海劇場≫では、このウィキッド
生オーケストラの演奏で、毎日行われて
たんですよ~
東京開幕時は、最高のキャスト&音楽&
ロケーションで、素晴らしい舞台でした♪

このお話は、差別とか偏見とか、
メジャーとマイノリティ等の問題も含んでいて
とても奥が深いストーリーだと思います。
音楽も、なかなか印象的な音楽が多いので
リピートしたくなる作品かと思います。

ウィキッドの四季版CD
濱田めぐみエルフィー&沼尾グリンダ
&李フィエロ&松下オズ陛下で
なかなかに、良いですよ(私、購入しました)

私は来年の2月に観に行きます。
それまでは、やはり 私は
濱田めぐみさんの、アイーダ追っかけです。
正月早々からは、山口祐一郎さんの
≪パイレート・クイーン≫詣でと
なりそうです。 長々とすみません。

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Unknown (ぶんちゃちゃ)
2009-10-22 22:41:26
luneちゃん
そっか、名古屋はオペラ座ですか
ぜひ一度見に行ってみてください。
感動しますよお
席を選ばなければ
結構長期間にわたってやってくれるので
劇団四季は取りやすいような気がします


あむねさん

さすがあむねさん
いろいろ教えてくださってありがとうございます
江畑さんのエルファバは、声量もだけど
高音が安定して伸びやかだったなあという
印象です。
ポップス系の歌を難なくこなしてたなあっと
思ってます

グリンダの苫田さんはクリスティーヌ
だったんですね
(私は近年プログラムを買わないので
劇団四季の役者さんきちんと覚えていないのです。ごめんなさい
クラッシック調の音楽があいそうな
きれいな歌声でしたね

濱田さんはやっぱりおススメですか
歌は当然ですが演技力がとても評価されてますね。
アイーダのヒロインもやってるのですね
たぶん濱田さんをどこかで見ている気は
するのですが、どこで見たか覚えていないのです
ぜひエルファバの濱田さんを見てみたいけど
濱田さんがいつ出演されるか・・って
わかるものなんですか
四季は行ってからでないと出演者が
わからないと思っているのですけれど・・
もしおわかりでしたら、教えてください

ウィキッドのCDも、悩んで見送ったのですが
これだったら買ってみてもいいかも・・
と考えてました。

あ、エルファバとフィエロの愛の歌、
あまりに顔が近すぎてみているだけなのに
ドキドキしました
そっちに目が行って、歌に集中できませんでしたよ~


四季の舞台ってオペラ座、美女と野獣、CATS、ウィキッド・・・差別問題を取り扱う演目が多いですよね。
奥深い・・・

あむねさんも2月に見に行ったら
ぜひレポートしてくださいね









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