阿武山(あぶさん)と栗本軒貞国の狂歌とサンフレ昔話

コロナ禍は去りぬいやまだ言ひ合ふを
ホッホッ笑ふアオバズクかも

by小林じゃ

ゴーン中納言

2020-01-17 10:52:35 | 大田南畝
ゴーン氏が逃げた日のツイッターで、例の脱出方法の一報を見て、しかしまだ大手メディアには載っていなくてどこが発信源だろうと検索してみた。結論はアラビア語のツイートだったようだけど、その過程で、

  Ghosn is gone. 

  Ghosn with the wind.

というのをたくさん読まされて閉口した。日本人が思いつきそうなダジャレだけど、外国の人も言っていたから国際的にもこれで通用するのだろう。まあ、これはこれだけの話だった。

ここからは権中納言のお話、大田南畝「千紅万紫」の中に、


       定家卿月をみるゑに    

  十五夜にかたふく月のうたよめばあかつきのかね権中納言  


いわゆる画賛の歌で、定家が月を見る絵とある。「十五夜にかたふく月のうた」で思い当たるのは新勅撰和歌集にある、


    後京極摂政左大将に侍ける時月五十首哥よみ侍けるによめる
                     権中納言定家

   あけは又秋のなかはも過ぬへしかたふく月のおしきのみかは


だろうか。そして「あかつきの鐘権中納言」と続けたわけだ。そういえば大晦日にはゴーン氏と除夜の鐘をからめたツイートもたくさん見たような。いや、話をもどして、南畝が活躍した天明から化政期にはすでに鐘はゴーン、これはどれぐらい時代を遡れるのだろうか。

  






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