カフェロゴ Café de Logos

カフェロゴは文系、理系を問わず、言葉で語れるものなら何でも気楽にお喋りできる言論カフェ活動です。

徐京植『フクシマを歩いて』から考える

2024-01-28 | 〈3.11〉系



【会 場】福島市写真美術館(福島市森合町11-36)
【日 時】2024年2月24日(土)13時〜16時
【カフェマスター】笠井哲也
【定 員】20名
【参加申込】メッセージからお申し込みください。
【会場費・資料代】300円


昨年末、徐京植さんが逝去されました。
在日コリアンの視線からディアスポラの思想を紡ぎ出してきた思想家である徐さんは、福島から離散した人々と残った人々へ思いをはせて書かれたのが『フクシマを歩いて』(毎日新聞社)です。
その他にも徐さんは、『フクシマ以後の思想をもとめて 日韓の原発・基地・歴史を歩く』において高橋哲哉さんと韓洪九さんとの対談で朝鮮半島との結びつきに視線を広げています。
今年の元日に起きた能登震災の被害は今もなお深刻な状況が続いていますが、そこに避難と生活の根の問題や志賀原発と計画中止された珠洲原発の問題が問われれています。
徐さんであれば、今の事態をどのように論じただろうか?
日本社会を他者の視線から厳しく論じてきた徐さんがいなくなった今、そして13年目の〈3.11〉を迎えるにあたって、私たちが彼の思考から何か手がかりをつかめる会にしたいと思います。
今回は、主に書籍である『フクシマを歩いて』をもとに語り合いますが、冒頭で60分程度徐さんに関する映像を視聴してから始めますので、必ずしも同書を読まずとも参加できます。
また、カフェマスターである笠井哲也さんに同書の解説と問題提起をしていただくことで進める予定です。
参加費は会場費と資料代で300円です。

著者がかたる『なぜ日本は原発を止められないのか?』

2024-01-18 | 〈3.11〉系


【テーマ】「著者がかたる『なぜ日本は原発を止められないのか?』」
【ゲスト】 青木美希さん
【カフェマスター】竹田洋二 

【日 時】2024年2月10日(土)13:30~16:00
【会 場】福島市写真美術館(福島市森合町11-36)
【会場費】300円 
 ※なお、これとは別にゲスト旅費などにカンパ1,000円程度ご協力いただければ助かります。
【定 員】20名
【参加申込】メッセージからお申し込みください。

 2023年は福島原発事故を過去のものとして忘れさせようとする空気が強まった年でした。すなわち、福島原発事故現場の汚染水の海洋放出、岸田内閣の突然の原発回帰宣言、COP28での原発発電容量3倍宣言など、原発稼働再開に向けての動きが目立ってきました。
 そのような流れに抗って青木さんが出版された「なぜ日本は原発を止められないのか?」は我々にもう一度腰を据えて原発問題と向き合うべきだ、という思いを新たにさせてくれる書籍だと感じます。
 2024年1月1日に発生した能登半島の地震で、志賀原発は相当大きなダメージを受けたにも関わらず、被害の全体像はいまだに明らかにされているわけではありません。と同時に、日本の原発がいかに脆弱な地盤の上に建てられているのかをまざまざと見せてくれました。能登半島地震は自然災害に対する日本社会の対応力のなさを明らかにすると同時に、原発を今すぐやめるべきだ、という自然が与えてくれた最後の警告なのかもしれません。
 原発事故からはや13年がたち、「復興」というスローガンに押し流され、日常から原発事故の記憶が薄れつつある中、青木さんから、お話を伺いながら、いまいちど、原発廃絶に向けて頑張ろうではありませんか。