命のカウントダウン2(健康余命679日)

以前のブログ「命のカウントダウン」にユーザーとしてアクセス不能。今しばし、こちらに引越します。以前のブログも見てね!

土、日と、眠りこけました  睡眠薬のお話

2025-01-05 22:51:53 | 医療
3日の夜8時過ぎに寝たのかなぁ、4日起きたら10時過ぎでした。14時間中途覚醒なしに寝っぱなし。いつもなら、最低1回は排尿の為に目覚めるのに!自覚は無かったけれど、疲れが溜まっていたのでしょうね。遊び疲れ+αですね。

昨夜も12時間程度寝ちゃいました。今夜はなかなか眠れそうにありません。2日で睡眠薬も使用せずに26時間も眠ったせいか、午後10時現在、頭パッキパキ、眠気の欠片も存在しておりませんです。
本日6日(日曜)は、1日中、ぼうっとしながら、受動的にTV(主に録画)やyoutubeを見ていました。

さぁ、明日から2025年の仕事、本格的に開始です。年末年始の休み長かったから、明日は忙しいでしょうねぇ。(1月2,3日は、発熱患者さんだけ診て、一般診療はしませんでした。)明日に備えて、そろそろ寝なくちゃね!

こういう時には私、レンボレキサント(商品名*デエビゴ)の5㎎錠という睡眠薬を使います。この薬、オレキシン受容体拮抗薬というタイプの薬で、「脳の覚醒を促進する神経伝達物質オレキシンの受容体を阻害することで、脳を睡眠状態へ移行させ睡眠障害(不眠症)を改善する薬」です。

これまではエチゾラム(商品名:デパス)などのベンゾジアゼピン系睡眠薬などが多用されて来ました。(私も沢山処方してきました。)しかし、依存性が強いのが欠点です。10年ほど前から、新規処方は避けています。
ベンゾジアゼピン系睡眠薬:脳内のベンゾジアゼピン(BZD)受容体などが抗不安、催眠・鎮静などに関与する
製品名として
セルシン ホリゾン、デパス、リーゼ、メイラックスがあります。


狭心症、糖尿病、高血圧、脂質代謝異常(高コレステロール、高中性脂肪)などで沢山の薬を服用しておられる方の薬を何とか減らしたいと思って相談すると「エチゾラムだけは減らさないで」と、言われることが多くあります。命には一番関係の薄い薬だと思うのですが・・・それで、今でもエチゾラムを処方し続けている患者さん、結構多くおられます。

アモバン、マイスリー、ルネスタなどの非ベンゾジアゼピン系睡眠薬、ベンゾジアゼピン系に比べて筋弛緩作用が少なくて、夜中にトイレに行く時の転倒事故は少ない印象ですが、依存性確かにあって、これらもやめにくい薬です。

新しいタイプの睡眠薬である メラトニン受容体作動薬やオレキシン受容体拮抗薬 には依存性が無いとされています。これまで、この2つのタイプの睡眠薬
は、作用が弱い印象がありました。しかし、デエビゴは5㎎1錠で通常私には十分効きます。今夜みたいに全く眠くない時に強制的に寝ようとする場合には10㎎使いますが・・・例外的です。

メラトニン受容体作動薬
ラメルテオン(商品名:ロゼレム)

オレキシン受容体拮抗薬
スボレキサント(商品名:ベルソムラ)、レンボレキサント(商品名:デエビゴ)、 ダリドレキサント(商品名:クービビック)  

昨年12月19日にデエビゴと同じオレキシン受容体拮抗薬であるダリドレキサント(商品名:クービビック)が発売されました。まだ処方したことも個人的に使ってみたこともないのですが、デエビゴよりも半減期が短く、寝起きすっきりするという話なので、使ってみたいと思っています。

いずれにせよ、睡眠は大変大事だし、眠りたいという欲も強いですよね。
疲れて、何も使わずぐっすり眠るのが一番でしょうが、そうもいかないときもあるでしょう。デエビゴ私のおすすめです。(今後は多分クービビックも!)

松任谷由実 - やさしさに包まれたなら (THE LAST WEDNESDAY TOUR 2006〜HERE COMES THE WAVE〜)