命のカウントダウン2(健康余命722日)

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生活習慣病 何故治療するの?

2025-01-27 21:44:38 | 医療
 血圧が150以上、悪玉コレステロール160、善玉コレステロールが40以下、中性脂肪が200以上、血糖も200以上、これらのいずれも(全部あったとしても)自覚症状なんてありません。(並外れた異常値なら自覚症状出ることもあるけれど、例外的です。)

普通は、痛くもしんどくもなく、生活に何の不都合もないのに、何故治療しなければいけないのでしょうか?

医療機関に定期的に通院、長い待ち時間の末、漸く診察室に入ったと思ったら、上から目線で医者に文句を言われ、必要だからと痛い採血検査をされ、そのあとも待たされた挙句に高い金を払わされる。院外処方だとその上に、薬局に行って薬剤師から毎度同じ話を聞かされ、またまた時間とお金を使わざるを得ない。

何故、そうまでして治療を続けなければいけないのか、本当に、こんなにいろいろな薬を飲み続けなければいけないの?

インフルエンザや新型コロナなどの急性疾患ならば、解熱剤、抗インフルエンザ薬、抗コロナ薬などの薬が必要なことは簡単に理解できます。
解熱剤を飲めば、楽になるし、抗インフルエンザ薬、抗コロナ薬を使えばな早く治ります。

でも、自覚症状の無い生活習慣病、薬を飲んでも自覚症状には何の変化もありません。そもそも、自覚症状無いのですから。目に見えるメリットは皆無です。

それなのに、何故、生活習慣病を治療しなければならないのか。それが今回の命題です。

先ほど、急性の発熱疾患で解熱剤を飲むと、熱が下がって楽になるという目に見えるメリットがあり、生活習慣病に対して降圧剤や抗コレステロール薬、血糖降下剤を服用しても目に見えるメリットは何もないと言いました。

短期的に見ると急性発熱疾患に対する解熱剤の投与にはメリットがあり、生活習慣病に対する投薬はメリットが無いように見えます。しかし、長期的に見ると結果は逆なのです。これが命題に対する答えになります。

急性発熱疾患に対する解熱剤の投与は長期的な目で見ると、不要であることが殆どです。言葉を変えれば、発熱に対して解熱剤を使用してもしなくても、その方の生命予後は変わらない。しかるに、生活習慣病に対して投薬をし、血圧を下げたりコレステロールを正常化したり、血糖を下げることはその方の生命予後を改善します。

生活習慣病を持っている方は、それが無い人に比べて、動脈硬化など老化現象が早く進み、健康寿命が短縮してしまう。心筋梗塞や脳梗塞、腎機能低下、心不全などを来して生活の質が低下する時期が早く来てしまいます。

生活習慣病の治療は、食事療法、運動療法、薬物療法の3つが基本です。初期の段階であれば、食事、運動などの生活習慣の改善に取り組むことで軽快することも多いため、健診などで軽度の異常を指摘された場合は、早めに治療を開始しましょう。生活習慣病の多くは、加齢とともに進行悪化することが多いです。小学生で高血圧は稀ですが、老人会では降圧剤を飲んでいない人の方が少数派になります。高齢になれば、生活習慣の改善だけでは追いつかなくなり、薬に頼らざるを得なくなることが多いのです。

最近の薬は、効果は大きいけれど副作用は少ないものが多くなりました。薬は日進月歩で進化しています。
健康寿命を延ばすため、薬を上手く利用してください。医者が出す薬を嫌う方に限って、結構怪しいサプリを多用されていたりします。そして、自分が服用している怪しいサプリを他人にことにとて勧める事に熱心な方が多い。皆さまは、そんな方に影響されないでくださいね。


友よ 岡林信康