19歳の体操の日本代表がパリ五輪出場辞退に追い込まれたようです。喫煙が発覚し、その後、飲酒も発覚したからだとか。
いくらなんでも、不寛容が過ぎるでしょう。大麻や麻薬を吸った、とかなら、わかるのですが、これは罪刑の均衡を著しく欠いています。厳重注意をして、反省文を提出させれば、済む話ではないでしょうか。
処罰を求めるSNS上の大合唱にも驚きました。最近は、どこにおいても、日本人がかつてより遥かに不寛容に、せせこましくなってきたように感じます。原因は何でしょう? 殆どの日本人は信仰や道徳を教わる機会がないうえに、不遇な境遇に悩んでいるせいでしょうか。この罪刑のバランスを著しく欠いた過剰な処罰の要求の裏側には、そういう感情や成功者への嫉妬が潜在的にありそうに見えます。
ここまで求めなくてもいい事案なのに・・・。みんなで赦し、はげませばいい事案なのに・・・。
本当に日本も末期的だと感じる次第です。
それにしても、発覚原因が内部通報とありますが、誰が何の目的で通報したのでしょうか?
また、体調不良以外の理由では補欠との交代が認められず、日本の女子体操選手団は4人で戦わなければいけないようです。おそらく、最初からメダル取得は絶望的でしょう。少なくとも、他の4選手に全く罪はないはずですが、彼女らの為にも、処罰を先送りすることはできなかったのでしょうか。処罰の方法や程度が適正であったのか、幾重にも疑問を感じます。
繰り返しますが、未成年の飲酒や喫煙を無問題だと言っているのではありません。罪刑の均衡を問題にしています。例えば、初犯で少額の窃盗に対して、死刑は行き過ぎでしょう。そのようなことを「罪刑の均衡」と呼びますが、この件はそれに大きく反しています。
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