悲しみの城からの脱出

親からの呪縛から自分を解放するためのブログ

毒親の【毒】とは何のことか?

2024-12-18 18:00:00 | 複雑性PTSD・トラウマに思うこと

最近、話題に上るように

なった【毒親】という言葉。

では、毒親の【毒】とは、

何のことを指すのか?

理解している人は、どのくらい

いるのだろうか?

 

 

 

答えは【良くない養育環境】

のことである。

自然環境で例えて考えてみる。

産業廃棄物によって汚染された

河で獲れた魚を食べて病気に

かかった人が増加したとする。

 

 

原因は魚である。

汚染された河の環境で有害物質を

体内に蓄積した魚を食べた結果だ。

では、悪いのは魚だろうか?

 

 

 

そうではない。

有害物質で汚染された河の

環境が悪化したのが原因だ。

魚は、そこで泳ぎつつ、産卵し、

産まれた稚魚は、汚染された水の

中で育つことになる。

産卵が繰り返されるたびに、

遺伝子レベルで有害物質が浸透した

魚が増えていくのだ。

これを毒親育ちに置き換えてみよう。

 

 

 

子供は生まれる環境も親も

選ぶことはできない。

そして、赤ちゃんは自分で

自分のことは何もできない。

汚染された河で泳ぐ魚と同じだ。

 

 

 

ちゃんとした養育環境が整って

いない親、親としての義務や

責任が、どういうことなのか

全く理解せずに親になった親。

養育姿勢が最悪の親。

そんな親の元に生まれると、

汚染された河のような環境で

育つことになるのだ。

 

 

時には、酸性雨やPM2.5の

ように避けようのない面前DV。

黄砂のように、毎日、浴びせ

られる暴言の数々。

すべてを破壊し尽くす竜巻の

ような暴力。

 

 

 

自然災害や環境変化による

災害は人間の力で変えられない。

それと同じで、子供は、どんなに

悪い養育環境だとしても自力で

変えることはできない。

変えられるのは大人である親だけだ。

なぜなら、毒のような養育環境を

作っているのは親だからだ。

 

 

 

だが、親だけが悪いわけでもない。

良くない養育環境を作る親も

悪い環境で育った可能性がある

ということだ。

 

 

酸性雨やPM2.5、黄砂、

竜巻… このような自然現象を

コントロールできず、成すすべも

なく、無力感を感じるのと同じ

ように、親も、また、無力感を

感じながら子育てをしている

のかもしれない。

 

 

 

日本の現代史を語る上で、

戦争の歴史は外せない。

戦争も、また、自分の力では、

どうしようもない自然災害の

ようなものである。

恐らく、今、蔓延している

毒親の【毒】は、この戦争から

始まったのだろう。

 

 

 

なぜなら、日本の戦後、戦争による

兵士たちの心のケアは全くされない

まま放置されてきたからだ。

この戦争から、猛毒が世界中に

まき散らされたのではないだろうか。

 

 


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