おなじマンションの住人に会った日の事。
はじめて会いました。
朝と夕と計二回、二名。
名も知らぬ、?号室の君。
【朝はこんな時に】
今日は燃えるゴミの日。
ゴミ袋片手に共同玄関まで降りたところで、曜日を間違えたことに気付く。
(うわ、明日やん。またあがらな……
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)
袋を抱え、そそくさと引き返していくところでバッタリ…。
(人っ!!)
何食わぬ顔して…ぺこりぺこりと会釈する。
(やっぱ人住んでたんや…←当たり前)
はじめて人に会った。
(あぁ…あの人、ゴミ出し日間違えてしまったんだ。ふふ。とか思われたに違いない。←妄想)
こんな日に会うなんて…〓
ま、いいか♪
開き直り。
【夕方はこんな時】
一度帰宅し、友人と外食のために再び出かける…。
(フンフン~♪←すこし気分がいい)
軽やかな歩調。
と……
!!
ましてもバッタリ。
朝とは違う方にお会いしたのさ。
(うっ…今日はよく会うわぁ)
「どうも…^^」
「こんばんは…'-`」
とか簡単に挨拶して
俯き加減に擦れ違う…。
若いお姉さんだった。
(おかしな格好してないよな自分…。)
と、服装チェックしてみる。上から下に向かって…
(むむ!!)
なんとパンツのファスナー(社会の窓)が半分開いていたさ………。
ふっ。
まっいいか。
あの方からみた自分だって
名も知らぬ、?号室の君だもの。
一つ大きな屋根の下で、 はじめて人に会った日の話。