今日もやっぱりぬこ日和 ~ぬこは扶養家族~

3ぬこと寡の日々の写真日記
でも猫画像は少ないです。

ある若者の死

2012年05月23日 | 日記と飯とうちの猫
同部屋の奴が「今夜葬式に行くので夜業休む」と言っていた。

いわく、先輩の彼女で顔見知り、1つ上というから23ってとこだろう。

部屋で首つりをして母親が発見したとのことだ。

自殺についてはテーマ自体が重い。自ら死を選ぶまでの経緯は大体の人は知らない。

だから「自殺は逃げだ」「弱虫」「なぜ相談しない」と責めにも似た言葉が時として浴びせられる。

私は自殺も人生の選択肢の一つで最後の意思表示だと思っている。

どちらかというと「死にたきゃ死ねば」という考えだ。

しかしそれは全く面識のない者に対して思うだけで口にはしない。

少しでも関わりがあればどうしたんだろうと考えると思う。

彼女は少し前の飲み会で「死に場所を探している」と言ったそうだ。

それを周りがどうとらえたか、思い悩む性質らしかったので「ああまたか」と軽く考えたか、「バカなこと考えるなよ」とあしらったか。

彼女にとっては一つもバカらしいことではなかったはずだ。

周りにその時居た者も、放心状態の彼氏も後悔の念にさいなまれているかもしれない。

そして変わり果てた娘の姿を発見した母親の精神状態を思うと、自殺とは罪作りな行為なのだろうか。

自殺に限らず、死は残された者に重いものを残していく。

猫であろうと人間であろうと。