真似屋南面堂はね~述而不作

まねやなんめんどう。創業(屋号命名)1993年頃。開店2008年。長年のサラリーマン生活に区切り。述べて作らず

『史上最大の決断 「ノルマンディー上陸作戦」を成功に導いた賢慮のリーダーシップ』 (野中/荻野)

2014-07-14 | 読書-歴史
史上最大の決断―「ノルマンディー上陸作戦」を成功に導いた賢慮のリーダーシップ
野中 郁次郎/荻野 進介【著】
価格 \2,376(本体\2,200)
ダイヤモンド社(2014/05発売)

なぜ、今、ノルマンディー上陸作戦を取り上げるのか

Dデイ70周年~史上最大の作戦の意義

もしノルマンディー上陸作戦が
1年早く敢行されていたら


連合軍の勝利を決定づけた分岐点
~消耗戦と機動戦を統合する


私が『史上最大の決断』を書いた目的の1つは、国を統率する政治家のリーダーシップのあり方を描くことにあった

D-Day 壮絶なる戦い D-Day: The Last Heroes

海底調査でよみがえるD-Day D-DAY, THE UNDERWATER QUEST

師匠、コナー。
Gen. Fox Conner

脇が甘かった件。
ケイ・サマーズビー・モーガン
(ペトレイアス将軍にも言及されている素晴らしさ)

「やがて北アフリカ上陸の「トーチ作戦」の指揮のためにB-17でジブラルタルへと向かうアイク」のくだりで、そのB-17を操縦したのは、あのPaul Tibbetsだったのね。
Tibbets was chosen to fly Major General Mark W. Clark and Lieutenant General Dwight D. Eisenhower to Gibraltar.

裏で苦労した人たち。
『英国二重スパイ・システム―ノルマンディー上陸を支えた欺瞞作戦』 (マッキンタイアー、小林訳)その1

その2

その3

その4

さる5月に、オバマ氏がウェストポイントの卒業式でスピーチして、同校卒業生かつ大統領の先輩ということで、アイクに敬意を表して引用したり、ということがありましたとさ。

んで、オバマ演説は評判が悪く、というか賛否両論で(否が優勢)、アイクのリーダーシップがどうのと外交・安保論壇で議論されたところであったもんで、本書によりアイクの事績を改めて知ることができ、誠に時宜を得たものでしたとさ。

引退演説。
President Dwight Eisenhower's Farewell Address to the nation January 17, 1961

大本。
The Dwight D. Eisenhower Presidential Library, Museum, and Boyhood Home

経営学系の訳者・著者などが軍事史系の著書を訳したり書いたりした場合に、軍事用語のチェックをその筋の人に依頼するという手順を省略すると悲惨な結果になるケースがあるが、本書はきちんとチェックしたようで、(一部仰天見落としを除いて)ほぼ大丈夫なのは御同慶の至り。

その箇所は、
B-17の機銃が「50mm口径」って、どんだけ!!

50口径は50/100インチであって、「50ミリメートル」ではないだよ。
12.7㎜なのだわさ。

1インチは25.4ミリ(=2.54センチメートル)であるので、たとえば40口径は約10ミリである。また50口径は別名「半インチ」(12.7mm) となる

大きさのイメージしやすそうな写真

.50口径機関銃M2

直径5センチの機関砲弾って、すごいだろな。
ガンシップだな。

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