大統領を訴えますか 訴訟の国アメリカ 徳間文庫 教養シリーズ 阿川尚之 1998年6月
PHP研究所 出版年月 1994年9月の文庫化。
最近の動向を踏まえた著者のコメントは、最近の著書で明らかにされているのだろう。
そっちを読むべきところ、諸般の事情で古書を読み始めたら最後まで行ったものね。
大統領を訴えますか 訴訟の国アメリカ
第1章 判例を通して見たアメリカ 歴史編
第2章 憲法をまもる人々―合衆国最高裁判所と九人の判事たち
第3章 判例を通して見たアメリカ 現代編
第4章 アメリカという国のかたち
第5章 再び大統領を訴えますか
初出は
第1章・第3章「トレードピア」1992/1~1994/6月号連載に加筆
第2章 PHP研究所版のための書下し
第4章 「文化会議」1993/2掲載に加筆
第5章 文庫版のための書下し
30年近い昔の、今から思えば古き良きアメリカ。当時は全然そうは思っていなかったが、まだまだ平和だった頃。
大統領(クリントン)の下半身スキャンダルで大騒ぎしていたころ。
今また、前大統領(トランプ)が2016年大統領選挙を前にした下半身がらみの問題隠蔽目的等で、本書記載のような行政上の行為に関して国民が大統領を訴えるのではなく、NY州刑法違反を問われた。
あほらし。
「企業オーナーの自分はカイシャのすべてが自由に、どうにでもできる」と思っているトランプは、大統領選出馬時も、大統領就任後もその感覚で行ってしまったので、周りが右往左往した。
彼は今でもそう思っている筈。
「ロイ・コーンがいてくれればなぁ」とも思っている筈。
(帝王学じゃねぇよ。法廷・裁判制度悪用術だろうが。)
なお、LGBTQに関する感覚などは、本書の記載は今日では「不適切な表現」と言う外ないものがある。
第3章 判例を通して見たアメリカ 現代編の冒頭の節、「私、海の男よ」は、その題名からして同性愛者を揶揄している。
本文にもその感覚は明確に出ており、「これに対してホ〇(原文は表示)のグループは、「大統領ったら、約束とか破ったりなんかして」と、おかんむりのようである。」といった調子だ。
前世紀末はそれがありだった、とわかる歴史的記録。
にしても、クリントン大統領に指名されたRBG(故ギンズバーグ判事)は、2016年大統領選の予想を(大方とともに)間違えたな。
ヒラリーが勝つと確信していたので、クリントンに指名されて頑張ってきた自分が、その妻が大統領の時代に引退して、リベラル派の適切な人物が後任につくとイメージしていたのだろう。
それが狂ってしまい、トランプ退任までは何としても生き延びなければ、という状態になったが後の祭りでした。
著者近影(2022/11)
PHP研究所 出版年月 1994年9月の文庫化。
最近の動向を踏まえた著者のコメントは、最近の著書で明らかにされているのだろう。
そっちを読むべきところ、諸般の事情で古書を読み始めたら最後まで行ったものね。
大統領を訴えますか 訴訟の国アメリカ
第1章 判例を通して見たアメリカ 歴史編
第2章 憲法をまもる人々―合衆国最高裁判所と九人の判事たち
第3章 判例を通して見たアメリカ 現代編
第4章 アメリカという国のかたち
第5章 再び大統領を訴えますか
初出は
第1章・第3章「トレードピア」1992/1~1994/6月号連載に加筆
第2章 PHP研究所版のための書下し
第4章 「文化会議」1993/2掲載に加筆
第5章 文庫版のための書下し
30年近い昔の、今から思えば古き良きアメリカ。当時は全然そうは思っていなかったが、まだまだ平和だった頃。
大統領(クリントン)の下半身スキャンダルで大騒ぎしていたころ。
今また、前大統領(トランプ)が2016年大統領選挙を前にした下半身がらみの問題隠蔽目的等で、本書記載のような行政上の行為に関して国民が大統領を訴えるのではなく、NY州刑法違反を問われた。
あほらし。
「企業オーナーの自分はカイシャのすべてが自由に、どうにでもできる」と思っているトランプは、大統領選出馬時も、大統領就任後もその感覚で行ってしまったので、周りが右往左往した。
彼は今でもそう思っている筈。
「ロイ・コーンがいてくれればなぁ」とも思っている筈。
(帝王学じゃねぇよ。法廷・裁判制度悪用術だろうが。)
なお、LGBTQに関する感覚などは、本書の記載は今日では「不適切な表現」と言う外ないものがある。
第3章 判例を通して見たアメリカ 現代編の冒頭の節、「私、海の男よ」は、その題名からして同性愛者を揶揄している。
本文にもその感覚は明確に出ており、「これに対してホ〇(原文は表示)のグループは、「大統領ったら、約束とか破ったりなんかして」と、おかんむりのようである。」といった調子だ。
前世紀末はそれがありだった、とわかる歴史的記録。
にしても、クリントン大統領に指名されたRBG(故ギンズバーグ判事)は、2016年大統領選の予想を(大方とともに)間違えたな。
ヒラリーが勝つと確信していたので、クリントンに指名されて頑張ってきた自分が、その妻が大統領の時代に引退して、リベラル派の適切な人物が後任につくとイメージしていたのだろう。
それが狂ってしまい、トランプ退任までは何としても生き延びなければ、という状態になったが後の祭りでした。
著者近影(2022/11)