うちの菩提寺の墓地の一角に、随分と大きくて立派な、見上げるばかりのお墓がある。
爵位のある名士の揮毫で、「陸軍歩兵伍長誰某之墓」と彫った墓碑銘があり、裏面にその武勇伝というか、戦死にいたる顛末が彫られている。
昭和10年だったかな。列車の警備中に匪賊に襲撃されて、奮戦むなしく…。
「戦死」とは言わないのかな?
恐らくは故人の父君が建立された感じ。
職業軍人ではなくて召集された兵士ということになる。
実家は裕福で名士にもルートがあり・・・といった背景が想像される。
これは個人ベースで菩提寺に、というわけだが、部隊ごと集団で、という墓地があったのね。
そりゃそうだな。考えてみたことがなかったが。
『陸軍墓地がかたる日本の戦争』
小田 康徳 横山 篤夫 堀田 暁生 西川 寿勝【編著】
(京都)ミネルヴァ書房 (2006/04/30 出版)
『陸軍墓地がかたる日本の戦争』の出版(2006.4)の意義
田中はるみ(『15年戦争研究会会報』第97号、2006年5月30日発行より)
特定非営利活動法人 旧真田山陸軍墓地とその保存を考える会
兵士の墓の話、続く
爵位のある名士の揮毫で、「陸軍歩兵伍長誰某之墓」と彫った墓碑銘があり、裏面にその武勇伝というか、戦死にいたる顛末が彫られている。
昭和10年だったかな。列車の警備中に匪賊に襲撃されて、奮戦むなしく…。
「戦死」とは言わないのかな?
恐らくは故人の父君が建立された感じ。
職業軍人ではなくて召集された兵士ということになる。
実家は裕福で名士にもルートがあり・・・といった背景が想像される。
これは個人ベースで菩提寺に、というわけだが、部隊ごと集団で、という墓地があったのね。
そりゃそうだな。考えてみたことがなかったが。
『陸軍墓地がかたる日本の戦争』
小田 康徳 横山 篤夫 堀田 暁生 西川 寿勝【編著】
(京都)ミネルヴァ書房 (2006/04/30 出版)
『陸軍墓地がかたる日本の戦争』の出版(2006.4)の意義
田中はるみ(『15年戦争研究会会報』第97号、2006年5月30日発行より)
特定非営利活動法人 旧真田山陸軍墓地とその保存を考える会
兵士の墓の話、続く