置かれた場所で咲く

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【二次元の歴史が三次元の記憶、四次元の共感に】

2007-11-28 01:01:20 | あたしをとりまくもの

白黒の文字が羅列する社会の教科書。
平坦な知識の積み重ねだった受験勉強。

高校で日本史を選択しなかったあたしにとって
そこはペラペラの紙面に描かれた二次元の世界だった。


年号と出来事の組み合わせだったモノクロの知識が、五感から流れ込んでくるさまざまな感覚に染められ、色を帯びながらあたしの中で呼吸し始めたその瞬間。

あたしがいるこの三次元の空間と、それは見事に融合した。


古代から脈々と受け継がれて流れているこの血の中に、江戸を生き抜いた先祖の血は、確かに存在してたんだ。
あたしの中に、確かに。




記録と記憶が繋がる。知識が体験とリンクする。

深い実感を伴う体験は、時間も、空間も超えて、人と人とを有機的に繋ぐ気がする。

顔すらも見ることができない古人の思考に己の思いを馳せる。
そんなの妄想かもしれないけど。
古人の生活をただ模倣する、それだけで、その思いをも共有できるんじゃないかって期待があるんだ。


だからあたしは、古の人がかつて通った道を辿って、旅をすることに憧れを抱いてるのかもしれないな。