「オール読物」の最新号に丸谷才一の連載が載っている。それによると、戦前の話として、毎日新聞は大正の次の元号は「光文」であることをスクープした。スクープされてしまったので、急遽「昭和」に差し替えられたという。真偽は闇の中だが。
元号は縁起をかつぐ、呪術的要素が強い。もし昭和でなく、光文であったなら、満州事変も、5.15事件も、2・26事件も、支那事変も日米戦争もなかったかもしれない。
今、光文社が「カラマーゾフ兄弟」などの古典の新訳で売り上げを伸ばしているのは、あのときの呪術の働きのおかげか。光文とは闇に葬られた元号であったとは知らなかった。
なお、「新読書三昧」のほうで、本の紹介、読後ノートを書いていますので、そちらもご覧ください。
元号は縁起をかつぐ、呪術的要素が強い。もし昭和でなく、光文であったなら、満州事変も、5.15事件も、2・26事件も、支那事変も日米戦争もなかったかもしれない。
今、光文社が「カラマーゾフ兄弟」などの古典の新訳で売り上げを伸ばしているのは、あのときの呪術の働きのおかげか。光文とは闇に葬られた元号であったとは知らなかった。
なお、「新読書三昧」のほうで、本の紹介、読後ノートを書いていますので、そちらもご覧ください。