増田カイロプラクティックセンターの近況レポート

筋骨格・神経・アレルギー(NAET)・感情の統合療法。
増田裕D.Cのブログ

Dr.MASUDA 車椅子の旅にでる(長文注意)

2011-11-04 18:36:29 | 近況
10月末から佐藤先生が留守、11月はじめまで斉藤先生もアメリカのセミナーなので、私が増田先生のお食事係、世話係でした。

ちょうど決算の仕訳をまとめなくてはいけないところだったので、もってこいです。
増田先生は前々から「谷津山に登りたい」という意思表示をしていました。
私が音羽町の清水公園から登ってそこから続く谷津山をハイキングし、長沼の科学技術高校のところに降りたという話をしてしまったため、増田先生の中で「谷津山地元ハイキング」が憧れとなってしまったようです・・・すみません。
ちなみにその時のコースは以下の通り。
http://yj.pn/hc8gt2


まあ、いくら低い山とはいえ、普段トレーニングをしていない、しかも革靴の半身麻痺している人が登れるような、そんな甘い山ではありません。
だから清水公園から登って、公園にある滝の上の「なんちゃって清水の舞台」まで行けば体力の限界がきてあきらめるだろうから、そこで降りてくるというのを私の中で目標としていました。
本当はその後、駿府博物館まで足をのばして「星野富弘 花の詩画展」に行くつもりでしたが、前述の記事の通り先に行ってしまったので浅間神社の文化財資料館の企画展に行く予定でいました。

朝は計画通り、6時台から増田先生の泊まっている部屋に行ってご飯つくり(私、ご飯の支度も超ノロマ)と洗濯。
8時半にクリニックを車椅子で出発。私は歩き用の靴を履いてきたのでやる気満々です。

曲金から東海道を通って、私の「地元東海道のうんちく説明」付きで清水公園へ到着。
清水寺前の「家康公の下垂れの松」の横で記念撮影。

▼滝(水は止まってました)と水車の前でも一枚

そしてすぐに登り口に行き、先生はやっきになって谷津山をのぼりはじめました。

すんごくがんばってます。

途中で疲れたようで休みながらですが、なんとか「なんちゃって清水の舞台」のところまで登ってきました。


満足そうな顔です。




「さ、降りましょう」と声をかけると先生は「まだまだ登るんだ!」とジェスチャー。
「この先には手すりはありません。階段もないところが多いです。一段がものすごい高いです」
と説明すると、ちょっとがっかりな顔をしてあきらめてくれました。

それでは、いざ浅間神社を目指せ!
そのまま東海道を歩いていけば、浅間神社へかんたんに行けるのだ。
横田町に来ました。「おいべっさん」で親しまれている西宮神社。


先生に「おいべっさん、知ってる?」と聞いたら首をかしげてました。静岡市に昔から住んでいる人なら大抵知っているものだと思っていたのですが、そんなに有名でもなかったか(^^;
私は育った家が商売してたので知っていた。この祭りで買うお飾りが大好きで、買い換えたら古いものを貰おうと常に狙っていたのだが、買い換える時に古いものは納めるらしく、私のオモチャになることはついになかった・・・。

さて、東海道を歩きながら浅間神社へ行くために車椅子で行きやすいコースを考えてみました。
難関は江川町交差点。地下へもぐらずにずっと上だけを歩くとすれば、新静岡方面から北街道の横断歩道を渡っていくのがいちばん無難です。

となれば、ちょっと人はたくさんではあるが新静岡セノバの中を通って北街道へ出て・・・と考えながらセノバ近くへ来ると、先生の動作が激しくなったのです。
「セノバへ行く!」と方向指示器(手で、行きたい方向を示す)が出ていました。

私「えーー・・・混んでるのにぃ。やですよ」
先生「セノバ行く!セノバへぜったい行く!」手は口ほどにものを言う(^^;

仕方が無いのでセノバへ行き、何が見たいのかわからなかったけど、フロア案内の「nojima」を指します。
私 「nojimaへ行くんですね?」
先生「こっくり(v_v)」
nojimaに用があるのは私ぐらいだと思ったのだが・・・院長はいったいnojimaで何を見たいのだ?
とにかく混雑するエレベーターに乗って4 階へ行くと「まちがえた。ここじゃない!」と(^^;
じゃあ何階だ?と聞くと「丸善&ジュンク堂書店の5階」だそーで・・・エレベーターを何度も見送り(混んでいて乗れない・・・健康な人はなるべく足を使いましょう(^^;)やっと乗ることができて 5階へ。
ジュンク堂へ到着すると、先生はまっすぐ検索機へ。
「イ」(入力)
・・・・・・
私「イ・・・?(@_@;」
増田先生を見ると、首をひねったまま固まっている。検索する文字が出てこないのです。
増田先生は頭への入力はたぶん完璧なのだけど、思考を出力することが大変難しいのです。
だから思っていることを文字盤で示すこともできないし、「書いて!」といって紙とペンを渡しても、分かりにくい暗号のような数字を書いてしまったりして、解読するのは大変なのです。
でも書かせると何らかのヒントになるので、紙とペンを渡すと、下の絵を描きだしました。

▲これを書いた後


赤線のところをぐりぐりして「ここ、ここ!(実際は無言)」と言いたげに示します。

さて、これがなんだかわかります?


先日もクリニックでなにか言いたかった時に紙を渡したらこんなものを描きました。

左上のほうをさして「ここ!!」としきりに何か言いたげ。


これ、先生が描く世界地図です。わりかしポイントは押さえてあるのですぐに地図だとわかる(^^;
クリニックで言いたかったことは、パーマー大学時代のニュージーランド人の友達は、純粋なニュージーランド人ではなく、「ここ!」であるイギリスの人とのハーフだ、といいたかったらしいです。
ニュージーランド人の友人の話をしていたことを知らなかった私には、さっぱりでした。
で、本屋の検索機の前で描き出した「ここ」は、ハイ、もうわかりますね。

インドでした。
よく最初に検索機で「イ」を入力できたものだと、後になって感心しました。だって文字盤も使えないのだから、検索機のキーボードだって大変なはずなのだ。
きっと無意識では最初の一文字ぐらいは入力することができるのでしょうね。

で・・・インドというキーワードがタイトルにつく本を探すのか_| ̄|○←気が遠くなる
とりあえず「インド」で検索して出てきた膨大の検索数の中から、院長は欲しい本を探し当てたのでした!!
インドの経済の本であった。さっすが経済学部出身(^^;


すっかり疲れた私ですが、なんとしても目的を果たしたいわけです。
今度こそ浅間神社へ!と向かうと、駿府公園の前でまたしても方向指示器が・・・。
「もーぅ、駿府公園は浅間神社の帰りに寄りますから!」となだめて歩き出します。
すると今度は旧市役所と葵警察署の間で激しく方向指示器が出ます。

「何ですか、札の辻にでも行きたいんですか?」←それは桐井だけだ
【札の辻】江戸時代の高札場跡:現在の伊勢丹の交差点

聞いても方向指示器(手)が出るだけです。
「もう聞かないよ」
というと激しく方向指示するので、仕方なく言われるままに進んでいくと、到着したのは所はシネセブン(東宝映画館)・・・とは今は言わない、CINE1・2・3・4です。さすがにブチきれる私。
「浅間神社の安政地震の絵見に行くんでしょう。映画なんか観ないよ!」
するとついに院長が暴れだしたので、一応何が観たいか聞くと「ステキな金縛り」だそーで。
それだったら私もコンビニのポスターを見てて興味があったので、まあいいかってことで、予定変更して映画鑑賞会へと突入するのでした。

映画の前に1時間以上の空き時間があったので、映画チケットを購入してからは再び先生の方向指示に従いながらお昼ご飯へ向かいます。
「そばが食べたいなーー。」
といったら連れて行ってくれたのは「スマル亭」でした。さすが安い店を知ってらっしゃる。
その後も増田先生に行き先を任せていたら、県庁へたどり着き
「・・・展望室でしょ」と聞くと力強く「グー!」上から静岡市を見下ろして結構満足してました。


そのあと、ちょっとだけ駿府公園も行きました。


そして映画の時間となり、はじめて増田先生と二人で映画観ました。「ステキな金縛り」は、私のツボを的確についてくる、非常に面白い映画でした。
増田先生もよく笑ってました(^^)
もしかして、コメディ好きの私に合わせてくれていたのかもしれないなあと、今となっては思ってみたり。
増田先生、ありがとうございます。

映画を観終わったら時刻はすでに15時。急いで帰って夕飯を作らねば、自分の仕事が全然できてないっ!
というわけで、帰りはまっすぐ(しずてつストアで買い物しながら)車椅子を押して歩いて帰ってきました。
この日、先生の車椅子を押して歩いたルートは以下の通り。
http://yahoo.jp/Raux5n

いやぁ、クリニックから静岡の中心街は結構歩いても近いです!←だからそれは桐井だけだ

増田先生もこの日はものすごく頑張って歩きました。

楽しめたかな、増田先生は。
そしてこの日の私の仕事は・・・うたた寝してしまって、まったく進みませんでした。

桐井 記

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2011年10月に読んだ本

2011-11-04 14:30:23 | 近況
2011年10月に増田先生が読んだ本を、ブクログにアップしました。
以下のURLをクリックしてください。
http://booklog.jp/users/chiromasuda/Books?display=front&category_id=1786658&status=3&rank=0&sort=sort_desc

10月は31冊でしたが、1冊は再読のため、30冊の表示になっています。
再読したのは以下の本です。URLをクリックしてください。
http://booklog.jp/users/chiromasuda/archives/402258694X

報道写真全記録2011.3.11-4.11 東日本大震災
朝日新聞社,朝日新聞出版
朝日新聞出版


31冊ということは・・・やっぱり一日一冊計算で読み進んでいるということです。
真似できません。
やっぱり震災の本が多いですね。
桐井 記

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星野富弘 花の詩画展

2011-11-02 13:57:56 | 近況
駿府博物館で、11/27(日)まで、「星野富弘 花の詩画展」やってます。
http://www.tomihiro.net/shigaten/1022-1.html

中学教師になって間もなく、クラブ活動の最中の事故で両手足の自由を失った星野富弘氏は、長期入院中の間に口に筆をくわえて絵を描きはじめた・・・。
というのが、ものすごくざっくりな星野氏の経歴ですが、そんなにざっくりまとめられるものではないことは十分承知してます。
長期に渡って闘って、いまも闘い続けている。星野氏の苦労や気持ちは本人にしかわからないけれど、その血のにじむような努力の上に咲いたおだやかな「詩画」という花の一部を、私たちはこの個展を通して触れることができるような気がします。

増田先生は、星野富弘氏の描く詩画が大好きなようです。
共感をおぼえるところがあるのでしょうか。
ちょっと前から「駿府博物館に行きたい!」と意思表示していたらしく、斉藤先生が海外研修の最中に連れて行く予定でした。
ところが、斉藤先生がいざアメリカへ出発!というときに増田先生が「駅まで一緒に行く」と駄々をこねはじめ(^^;
まあ、見送りしたいのだろうと思っていたのです。
斉藤先生が「まさかそのまま自分は駿府博物館?」と聞くと、「そうだ!」とのこと・・・。
土曜日に車椅子で行こうと思っていたのに_| ̄|○←車椅子持たずに出てきてしまった

そのようなわけで、斉藤先生を静岡駅で見送ってから、徒歩で行ってきました。
私の肩につかまりながら、えっちらおっちら駿府博物館まで、よく歩きました。

一つ一つに感嘆しながらすべて見終え、そのままショップへ行き、本を何冊か購入。
クリニックに一部が置いてありますのでよかったらご覧ください。
クリニックに置いていた最初の一冊は、患者様にいただいたものです(^^)

ぜひ足をお運びになってみてください。

▲斉藤先生が切符を買いに行っている間に、東照宮への追分道標の前で一枚!
もともとは東海道沿いの(伝馬町通り)久能街道との分かれ道にあったものでした。
桐井 記

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