植民地戦争+α

歴史テーマの中量級のボードゲームを制作し、ゲームマーケットに出展しています。
なので歴史とボドゲの話が多いです。

北朝鮮問題

2009年05月26日 12時24分55秒 | 国:日本・アジア
 北朝鮮がブイブイ言っております。(>_<)

 長距離ミサイルの発射につづいて遂に核実験に踏みきり、核ミサイルの配備目前にまで迫っております。

 もしもこれがカリブ海の国など、アメリカのお膝元でブッシュ時代なら、有無を言わさず先制攻撃を行っていたのかもしれませんが、ブッシュ時代からも「北朝鮮はイラクとは違う」と武力の行使を否定し続けています。
 この理由には、北朝鮮の隣国 中国とロシアの影響があります。アメリカは武力行使を「しない」のではなく、中国とロシアとの関係を配慮して、武力行使が「出来ない」のです。
 この「出来ない」と言う制約は、外交上かなりマイナスになり、事実、核保有が目前に迫っているこの状況を打開できないでいます。

 そして、中国はこの状況を自国の為に有利にしようとしています。この状況打開でき、北朝鮮を止めることが出来るのは自分たちだけだし、例え核を保有されても、その矛先はアメリカ(日韓も?)だろうから、もしかしたらアメリカに対するちょうどよい「棘」になってくれていると思っているのかもしれません。

 その証拠に、もっとも有効かもしれない経済封鎖を無効にするかのように、中国との国境では今も物が流通しています。


 さて、困ったアメリカ、そして日本!! 現時点で有効な打開策が見えないこの状況をどうして行くのかしっかりと見て行きたいと思います。


橋本聖子副大臣、核実験答弁しどろもどろ 参院審議中断(朝日新聞) - goo ニュース

オリジナルカードゲーム 植民地戦争

にほんブログ村 歴史ブログ 世界史へ ←クリックしてくれると励みになります
コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

エベレストを汚す中国

2009年04月25日 22時29分17秒 | 国:日本・アジア
 いまさらで、以前も「チベット問題」で取り上げたのですが、以下の記事を読んで、中国のチベットに対する人権問題は、相変わらずの状況なんだとなと、残念で仕方ないです。

 最近、特に三国志をネタにゲーム作りをしだして、中国に親近感を覚えてきたのですが…


エベレストを汚す中国:野口 健(アルピニスト)(Voice) - goo ニュース

オリジナルカードゲーム 植民地戦争

にほんブログ村 歴史ブログ 世界史へ ←クリックしてくれると励みになります

コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

衛生か?ミサイルか?

2009年04月07日 12時18分30秒 | 国:日本・アジア
 あくまでも衛星だと言い張りますね。

 北朝鮮が打ち上げたミサイルについて、昨日もニュースは持ちきりです。完全に日本が振り回されている感があります。
 北朝鮮側はあくまで衛星だと言い張るこのミサイルですが、弾道ミサイルも衛星の打ち上げロケットも構造的には同じで、先端に爆弾を積むか衛星を積むかの違いしかないそうです。
 恐らく今回は、何も積まずに打ち上げのテストをしたと言うのが本当のところだと思います。これによって、北朝鮮は内外に威信を示したのと、ミサイルの飛距離のテストが出来たこと、それがアメリカへの牽制や、中東への軍事輸出にも効果があったのではないでしょうか?

 我が国は、北朝鮮が国際機関に通達してまで、衛星と言い張った「外交」により、打ち上げを許してしまいました。
 「瀬戸際外交」などと評される北朝鮮外交ですが、外交手腕においては一目置きざる得ないと思います。

 さて、今回の件、日本にとっては隣国の軍事行動はちょうどよい刺激になったのではないかと思います。

電波は確認されてない=北朝鮮ミサイル問題で-総務次官(時事通信) - goo ニュース

オリジナルカードゲーム 植民地戦争

にほんブログ村 歴史ブログ 世界史へ ←クリックしてくれると励みになります!
コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

呉・三国志 孫堅・孫策

2009年03月29日 10時10分14秒 | 国:日本・アジア
 どっぷり三国志です。前に読んだ呉・三国志の1巻が図書館にあったので借りて読んでいます。この本、文庫サイズと、ハードカバーのタイプがあり、ハードカバーのは文庫の2冊分で、とっても重いです。これでカバンを死ぬほど重たくしながらも、通勤の合間に読んでいます。
 この最初の1巻(文庫で言うなら1巻と2巻)で、孫堅と孫策の物語が終わってしまうのですよね。この二人が好きなだけに残念で仕方ないです。

オリジナルカードゲーム 植民地戦争

にほんブログ村 歴史ブログ 世界史へ ←クリックしてくれると励みになります!


コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

魯粛の天下三分の計

2009年03月13日 19時28分40秒 | 国:日本・アジア
イスを思い浮かべてください。イスは4脚が多いですが、4脚ですとそのうち1つでも足の長さが違うとガタガタしてしまいます。
一方、3脚なら多少長さが違ってもしっかりとバランスを保つことが出来ます。
国の場合も同じで、4カ国なら2対2で争いますが、3カ国ならうち2カ国が争った場合に、残った1カ国が漁夫の利を得てしまうので、自制しやすくもっとも国を維持しやすい形では無いでしょうか?

これを実現しようと言うのが「天下三分の計」です。天下三分の計と言うと諸葛亮が劉備に説いたとされる「隆中策」が有名です。諸葛亮は、漢の再興を望む劉備に対し、その方策として荊州を得て、そして益州を奪って、曹操と孫権と肩を並べる第三勢力を築き、圧倒的な勢力を誇る曹操に対し、孫権と同盟を組むことで対処し、曹操を打ち倒すと言う提案でした。
この時、諸葛亮は言及はしていませんが、中国全土を統一し漢の再興を図ると言うことは、曹操の後は孫権も滅ぼすことを考えていたはずです。

この諸葛亮の案の数年前に、別の目的で天下三分の計を進言した人物がいます。呉の軍師になる魯粛です。魯粛は、孫権に仕える際に漢の再興を助けたいと言う孫権に対して、揚州の地盤を固めてここを領土とする皇帝に成りなさいと言います(※1)。
つまり、漢の再興や中国全土の統一すら行わず、中国の1/3を支配する「呉」と言う国を作って、そこを治めると言う当時からするとビックリ仰天なプランを進言したのです!
その実現方法として、上記の3脚のイスのように強大な曹操に対抗する為に3カ国でのバランスを保つことを目指すのですが、大きな課題が2つありました。

1つは3脚でも、1つの脚が突出して長ければバランスを保てません。つまり曹操1人があまりに強大であれば、2カ国で太刀打ちしても負けてしまいます。魯粛がこのプランを企画した際、既に曹操は北の袁紹を滅ぼし、華北一帯を支配し強大な力を誇っていました。地図で見るとそんなに広く無いのですが、北の方が人口密度が高いので、例えですが40%ぐらいは支配していたと考えましょう。
孫権が揚州で15%だとすると、残りは荊州の劉表が15%、益州の劉璋が15%、漢中の張魯が5%、涼州が5%に、交州が%5ぐらいと言ったところでしょうか?

こう考えると、曹操があと15%を支配すると過半数を超え、対抗する勢力を作れなくなります。現にその直後に曹操は劉表の病死に乗じて南下し、荊州北部(まあ5%としましょう)を侵略してしまいます。これで45%です。

もう1つは、3カ国にする為のパートナーです。パーセンテージから言えば、劉表亡き今、劉璋の15%が候補ですが、劉璋には覇を唱える気概が無く、残り張魯は宗教国家なので扱い難く、涼州は馬超・韓遂の連合状態、そして交州は未開の地といった具合でした。
そこで目を付けたのが、劉表の客将となっていた劉備です。劉備は再興を唱えており、さらに配下の諸葛亮は目的は違えど、天下三分を考えていた為、進めやすかったのもあります。
以後、魯粛は一貫して劉備をサポートし、天下三分の1脚作りに奔走します。赤壁で曹操が負けると、荊州の半分(これで劉備は5%)を劉備に貸し与え、劉備がさらに益州を支配する(これで20%)のを黙認して、自らは揚州の地盤固めと、交州への支配を進めます(これで孫権も25%)。
一方、曹操は涼州・漢中と支配に置き、荊州北部も合わせると、55%になってしまいますが、その直後劉備に敗戦し、漢中を奪われます。

かくして曹操50%、孫権25%、劉備25%と言う絶妙の天下三分が成立します。この直後、孫権の荊州攻略によって、曹操50%、孫権30%、劉備20%となりますが、体勢に影響なく、その後50年以上に渡って、魏呉蜀の三国時代を築くわけです。

そう言った点で、天下三分を手段として中華統一を目標とした諸葛亮よりも、天下三分自体を目標とした、魯粛の方が現実的なプランであり、事実、魯粛のプラン通りになったことから考えるに、実は魯粛は凄いんだって※2思った次第です。

※1:記述だけを見ると、魯粛は中華統一をせずに、揚州を地盤に皇帝に成ることを進言しただけです。しかし、曹操も皇帝に成ることは想定されると、曹操との天下二分は最低限考えていたと思われ、またその後の劉備との同盟を推進したことから、天下三分(3人が皇帝に成る)を目標としたと考えるべきでしょう

※2:いろいろな作品で魯粛は諸葛亮の引き立て役になってしまい、後世の評価は良くないです。

オリジナルカードゲーム 植民地戦争

にほんブログ村 歴史ブログ 世界史へ ←クリックしてくれると励みになります!
コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

10万ウォンの図柄

2009年03月03日 22時40分32秒 | 国:日本・アジア
 韓国で高額紙幣の発行が予定されており、5万ウォン紙幣は発行されるようですが、10万ウォン紙幣は札に描かれる図柄の問題で、発行が中止となったそうです。
 描く予定だった図柄は、「大東輿地図」と言う韓国で19世に描かれた朝鮮半島の古地図ですが、ここに竹島(韓国名:独島)が描かれておらず、「今の世情からして描かれていないのは問題だ」とか、「なら、独島を入れ込むか?」などの議論に発展し、結局結論を出せずに見送りとなったそうです。
 日本に比べて、この竹島問題って韓国ではめちゃくちゃデリケートな問題になっていることをあらためて感じさせるニュースでした。

 日本ももう少し敏感になるべきでしょうか・・・


韓国、10万ウォン札の発行中止 肖像や図案が原因? - 朝日新聞社

オリジナルカードゲーム 植民地戦争

にほんブログ村 歴史ブログ 世界史へ ←クリックしてくれると励みになります!
コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

日本、ついに軍事行動か!?

2009年02月28日 08時57分38秒 | 国:日本・アジア
 タイトルを夕刊紙みたいにしてしまいました。(~_~;)

 しかし、かなり「キワドイ」ニュースです。北朝鮮が発射するミサイルを防衛省が導入したばかりのMDで迎撃するかもしれないという話です。
 迎撃は重要な防衛行動ですが、言葉を変えれば「軍事行動」であり、「自衛の為の戦争」です。MDはたっかい予算を払ってこの為に導入したようなものですので、しっかり運用するべきですが、「軍事行動」なんて言葉を突きつけられると緊張してしまいます。

 平和ボケと言われる日本ですが、それでも戦後何度かキワドイ判断を迫られています。是非、こう言った出来事を取り上げて、防衛するにも平和解決するにも、緊張感を持って見ていきたいと思います。


防衛省 北ミサイル迎撃検討 MD導入後、初の実運用へ(産経新聞) - goo ニュース

オリジナルカードゲーム 植民地戦争

にほんブログ村 歴史ブログ 世界史へ ←クリックしてくれると励みになります!
コメント (1)
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

中川財務相、G7での惨状

2009年02月16日 12時24分29秒 | 国:日本・アジア
 久しぶりにニュースの内容に物申したくなり、書きました。あんまり批判は好きじゃないのですが、記事にある G7会合での中川財務大臣の仕事ぶりには「遺憾」です。

 日本を代表して臨んだ G7の会合。しかも、経済危機によって問題は山積したこの状況で、「居眠り」「ろれつが回らない」「深酒」などと痛烈に報道されています。
 問題なのは、外国の報道にもそのことが取り上げられていることです。


 良い表現じゃ無いかも知れませんが「外交は戦争」と言うのがあります。外交によって、戦争の結果を優位にしたり、戦争前なら相手の戦力を削がせることも可能で、まさに言葉ひとつで、その戦力は戦艦や空母並みです。

 今の平和を謳う世なら、外交は経済的に他国より優位に立ち、莫大な国益を得る手段ですし、もっと平和的な外交なら、国際貢献をアピールし自国の国際社会での地位向上に繋げることが出来ます。

 その重要な「外交」の席で、この体たらくな仕事ぶりには「笑っちゃうくらい、ただただあきれてしまう」です。


オリジナルカードゲーム 植民地戦争

中川財務相に「深酒」疑惑 G7会見で“迷言”連発(共同通信) - goo ニュース
コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

呉・三国志

2009年01月25日 11時58分33秒 | 国:日本・アジア
 最近どっぷり三国志にハマっています。少し何か読もうと、古本屋で見つけたのが伴野 朗 著の「呉・三国志」。魏・呉・蜀の三国志で珍しく、呉を中心に描いているのに惹かれて買ってしまいました。
 古本なので、1巻からは見つけられず、4巻の赤壁から読み出しましたが、いい感じに面白いです。少し、文章が簡潔すぎるところがあり展開が若干早く、もっとじっくりと思うところもあるのですが、三国志の歴史の流れを追う分にはちょうど良かったです。
 という事で、これから1巻を安く探さないと・・・です。

オリジナルカードゲーム 植民地戦争

にほんブログ村 歴史ブログ 世界史へ ←クリックしてくれると励みになります!

コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

インドのテロとパキスタン

2008年11月30日 20時39分51秒 | 国:日本・アジア
 先週はインドのムンバイでテロが起きてしまうと言うとんでも無い事件が起きてしまいました。
 その背景には急激に成長するインドの格差問題があるとも言われていますが、このブログで依然取り上げた、ムシャラフ大統領辞任によるパキスタン情勢の変化も無視できません。今回のテロの実行者にパキスタン人が含まれていたことからも判る通り、アフガニスタン・パキスタンのイスラム原理主義者が大きく関わっています。

 インドはヒンズー教徒が多数占める国ですが、前の王朝であるムガール帝国は今のアフガニスタンからイスラム民族が移動し、今のパキスタンと北インドを支配して成立します。
 その為、ムガールは支配者がイスラム教、被支配者がヒンズー教徒と言う国になります。
 インドが英国の植民地支配から独立する際も、最終的にはヒンズー教徒とイスラム教徒は仲違いをして、パキスタン(バングラディッシュ)と、インドに分かれてしまいます。
 しかし、インド国内にもイスラム教徒は大勢取り残され、今でもインド国内には13%ものイスラム教徒が暮らしています。

 こんな歴史的経緯を見てみると、アフガニスタン・パキスタン・インドの繋がりが見え、そして今回の事件にも絡んでいることが伺えます。


インドテロ完全制圧 死者195人に(産経新聞) - goo ニュース

オリジナルカードゲーム 植民地戦争

にほんブログ村 歴史ブログ 世界史へ ←クリックしてくれると励みになります!
コメント (7)
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする