この間のプレイでも意味合いが判りにくかった法王カードについて解説したいと思います。
【ルール】
各クォータの終了時に持っていると、1ポイントの国力を得ことが出来ます。集計時にオープンしてください。集計が終わったら手持ちに戻します。第3クォータの合計の際の×2の算出も行えます。
但し、以下のカトリックの宗主国が持っていた場合にしか効力がありません。
ポルトガル・スペイン・フランス・イタリア・ドイツ・(オーストリア)
【備 考】
第3Q終盤になると、今までのクォータのポイント合計と現在の植民地・租借/割譲から、ゲーム終了時点のポイント・順位が割り出せてしまいます。この割り出した結果から最後の1手を決定し、戦争を仕掛ける先を決めるのですが、全て想定できてしまうのも面白みに欠けると考え、手札の状態でポイントになるカードとして法王カードを作りました。
これによって例えば、A国が現状20ポイントで、トップのB国が23ポイントだった場合に、A国は国力2の植民地を他から得るか、直接A国から国力1の植民地を奪えば、24ポイントになり勝てると計算します。
この際、B国が法王カードを隠し持っていればB国は25ポイントになる訳ですから、勝てると思って24ポイントになったA国に再逆転出来るわけです。
ルールでは、第1Qで法王を得た場合、集計時に出すことで集計に1ポイント加算することが出来ます。しかし、これを出さずに第3Qまで持っていない振りをするのも戦法としてあり得ます。
または、その後の諜報・取引カードを受けた際に、奪われたとブラフを言うのも1つの手です。これで最終結果の想定計算を惑わせます。
なお、この法王カードは、法王の影響力があるカトリック教国のみで使用できるようにしています。全ての国でも良かったのですが、その理由づけが出来なかったことと、ちょうど英国・ロシア・オスマンなどの大国が対象から外れたので、小国の支援カードの意味合いも込めてあります。
なお、ドイツは本来はプロテスタントとカトリックが半々ぐらいの国で、プロイセンとみれば完全なプロテスタント教国なのですが、神聖ローマ帝国がカトリックの守護国だった経緯から対象国にしてあります。
【補足】
ブラジルに遷都し、ブラジル帝国となった場合でも、元の宗主国がカトリック教国かどうかのステータスを引き継ぎます。
史実では、カトリック教国のポルトガルが植民地としたため、ブラジルはカトリック教国になりました。もし、オランダが植民地としていたら、カトリック教国にならなかったと想定されるからです。
オーストリアが婚姻により、英国など非カトリック教国を得たとしてもオーストリアがカトリック教国であることは変りません。
逆に、オーストリアが婚姻により、イタリアなどカトリック教国を得、それをロシアなどの非カトリック教国が戦争で得たとしてもロシアが非カトリック教国であることは変らず、法王の効果を得ることは出来ません。
この両方のルールはカトリック教国以外の国でも法王カードを使える可能性を無くしています。使えるようにしたかったのですが、どう考えてもおかしそうでしたので断念しました。
オリジナルカードゲーム 植民地戦争