植民地戦争+α

歴史テーマの中量級のボードゲームを制作し、ゲームマーケットに出展しています。
なので歴史とボドゲの話が多いです。

宮城谷昌光 三国志

2012年03月03日 19時10分59秒 | 三国志
 なかなか無かった『正史版』の三国志の小説です。いろいろな三国志の小説やその他の作品がありますが、日本では三国志演義をベースとしているものが多いです。桃園の誓いとか、仁徳のある劉備に義に篤い関羽、そして諸葛亮と司馬懿の対決などなど、演義はもともと大衆小説として書かれた為に、読者のウケは良いように作られているので、どうしてもこちらが好かれるのでしょう!

 しかし、正史のファンである私にとってはあまり演義のストーリーは好きじゃなかったので、宮城谷版 三国志が本紀と列伝から物語をしっかり構成しているのガチな正史と言うのは嬉しい限りです。
 もともと演義はストーリー性のある小説ですが正史は違います。どちらかと言うと登場人物1人1人の伝記を事典のように集めたもので、各章ごとに人物伝が紹介されているような形式です。しかも、Aさん伝記にBさんが登場して、味のある行動をしたとします。しかし、Bさんの伝記にはそのことが乗っていないことが多いのです。宮城谷版 三国志はそれらを集めて構成しなおして1つの物語にしているところに見応えを感じます。

 私もしっかり読むのはこれからなのでまた続報を書きたいと思います。

 演義の物語しか知らない人はもしかしたら、新鮮なストーリーが味わえるかもしれませんヨ!

 
コメント
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