植民地戦争+α

歴史テーマの中量級のボードゲームを制作し、ゲームマーケットに出展しています。
なので歴史とボドゲの話が多いです。

ノブナガ<ゲームレビュー>

2012年08月05日 20時08分03秒 | ゲームシステム
 今日は自分のところのコンベンションで、グランペールさんの「ノブナガ」で遊びました。これは同じゲームデザイナーとして、「うまい!」と感じてしまうほどよくできたゲームです。
 ゲームのタイプは、条件を満たして色ごとに分かれたカードを集めていくタイプです。カードが集まるとその後の合戦で使うことが出来、そこで最もその色を多く持っていたプレイヤーが得点として得ることが出来ます。
 ここでこのゲームの大きな特徴は、得点を得るのはプレイヤーの他に、NPCとして信長が居て彼も得点を得ていきます。そしてなんと、信長よりも得点出来なかった無能なプレイヤーは打ち首です。
 もし、信長がトップだった場合は、全プレイヤーが負けとなると言うゲームなのです。

 つまり、ゲーム中、プレイヤー同士で足を引っ張り合いながら、自らの得点を高めるのですが、あまり引っ張り合いすぎると信長が得点してしまいますので、なるべく信長には得点が入らないように協力しつつ、その上で自らの得点を高めていかないといけません。

 合戦になる前に、合戦で使うカードを集めるのですが、余ったカードは信長が合戦で使用するカードになります。合戦では信長は有利なので、あまり信長が勝たないように、残すカードも考慮していかなければなりません。場合によっては取りたくないカードを取って、信長に与えるカードを調整しなければならず、プレイヤー以外に存在するこの信長の存在が今までのカードゲームに無く、面白さを際立たせています。

 こまかなルールもバランス良く処理されており、ルームも比較的簡単で、20分で終わるので、なんども遊びたくなります。今日はこのノブナガだけで5回ぐらいは遊びました。

 好みはあるのでしょうが、私は十分に定価2000円弱の価値はある作品だと思いました。是非またやりたいひと品です。

グランペール「ノブナガ」
http://grimpeur.co.jp/item/Nobunaga/Nobunaga.html
コメント (2)
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