植民地戦争+α

歴史テーマの中量級のボードゲームを制作し、ゲームマーケットに出展しています。
なので歴史とボドゲの話が多いです。

レートピシ(ロシア年代記) 【公国のペレストロイカ】

2019年04月11日 13時27分09秒 | ゲームシステム
ゲームマーケット2019春の新作はロシアを舞台とした「公国のペレストロイカ」と言う木製建築ゲームになります。
ゲームの内容については、一番下の動画をご覧ください。1分ちょっとで内容が判ります。

ここではゲームには直接関係ありませんが、「公国のペレストロイカ」の舞台となっている「ロシア成立」の歴史を見ていきましょう。

今のロシア・ウクライナ・ベラルーシの地域は、「ルーシ」と呼ばれていました。
9世紀後半から10世紀にかけて、キエフ大公国 と言う国が誕生します。
このキエフが、ルーシの統一国家として、西欧のローマ帝国ののような存在になります。


キエフ大公国は、幾たびの内戦・分裂を乗り越えてきましたが、1132年に キエフ大公ムスチスラフ(ムスチスラフ・ヴェリーキー)が死亡すると、その息子たちに分割相続され十数の公国がひしめく状態になります。以後、ルーシの地が統一されることはありませんでした。



そんな中、1220年代からモンゴル帝国(ロシア人はタタールと呼びます)のヨーロッパ遠征により、ルーシの各地は蹂躙され、街は焼かれ人々は殺され、1240年にキエフが陥落したことにより、ルーシの諸公国はタタールの支配下に入り、以後重い徴税を納めるようになります。


さらにこの時代、西からはリトアニア族がルーシの一部を領土に取り込み、リトアニア大公国となりルーシに干渉してきます。
北からはドイツ騎士団が、ルーシを異教徒として侵攻して来ます。


ルーシの諸公国の一部は滅亡してしまいますが、逆に力を付けて国土を再建する公国も現れてきます。
「公国のペレストロイカ」はこんな時代の、ロシアがまだ諸公国が割拠していた時代をテーマとしたゲームになっております。


史実では、ウラジミール大公国から分領されたトヴェリ公国とモスクワ公国が勢力をつけ共に大公国になります。
最終的には、モスクワ大公国がトヴェリを取り込み、さらにタタールとの戦いにも勝利することで、ロシア帝国へとなって行くのです。


もっと詳しい内容については、ホームページをご覧ください。
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