前回の続きです。
映画【タカダワタル的】を観て真っ先にCDを探しに行ったのは、地元の図書館でした。
前回、買い集めたと書いたのですが、まずは図書館からのスタートでした。
とにかく借りられるものから、聴こうといったスタンスでした。すぐ借りることができたのが【27/03/03】でした。
【27/03/03】これがCDのタイトルなのです。
2003年3月27日にライブ録音したので、【27/03/03】というわけです。
ああ00年代も遠くなりにけし、です。
このCDのに収録されていることを、ちょっとでもネタバレすると、初めて聴く方にとってはとても残念なことなので、一切書きません。
[高田渡]は全国各地でライブをしたそうです。
音楽活動は盛んだったようですが、CDはあまりありません。
特にライブ盤は少ないのです。その、少ないライブ盤の中で【27/03/03】は、ライブの始まりから終わりまで、ほぼノーカットで収録されています。
ほぼノーカット!!
唄からお喋りまで、ノーカットです。これは[高田渡]のライブ盤としては唯一の存在です。
また録音状態も他のライブ盤に比べるとはるかに良く、貴重な一枚です。
他のライブ盤は、各地でのライブを切り貼りしたもので、かつ録音状態もイマイチなので、なおさらこの【27/03/03】の存在は大きくなります。
しかもこのCD、[高田渡]と息子の[高田漣]の共演です。親子ながらの独特の空気感が最高です。
これは、ハマりにハマりました。通勤電車の行きも帰りも、【27/03/03】をひたすら聴いてました。歌詞からお喋りの一言一句まで、一時期覚えていたくらいです。
落ち込むと【27/03/03】を聴き。高揚すると【27/03/03】を聴いてました。笑いながら泣きながら。
聴けば聴くほど、どこに惚れ込んだのかわからなくなるのですが、心の隙間にスッとなにかが入ってくるのはわかりました。
そのなにかに、辛い時嬉しい時、どちらも支えてくれたのだという確信だけはあります。
さて、
このCDを初めて聴く方への、助言としてライナーノート(解説)は読まず、前知識無しのフラットな状態で、一気に聴くことをお勧めします。
あと、自宅でじっくりと聴くことも合わせてお勧めします。
このCDを聴き込んで、「ああ、手元に置いておかなくっちゃ」と強く感じて、私のCD集めの奔走が始まるのでした。
初めて聴いてから、そしていまでも、一家に一枚【27/03/03】を置くべしと本気で思っています。
[高田渡]のCDは廃盤、復刻を繰り返してるようですが、【27/03/03】は長く販売されています。ファンとしてはありがたいことです。店頭に無くとも取り寄せや、大手の通販サイトなら買えるようです。みなさん是非お手元に一枚いかがでしょう?