地図のない街

日々金欠に

『風立ちぬ』を初日に観てきました

2013年07月24日 23時34分42秒 | 行ってきました
『風立ちぬ』を初日の朝一に観てきました。

“の”がついていないから駄作説。
監督自身の映画では初めて鑑賞して泣いたとか。
試写会で観た関係者が絶賛したとか。
今回はファンタジーではないので、子供がぐずるとか。

前評判がいいのか悪いのか、さっぱりわからず観に行ってきました。

2時間近い作品で特に山も谷もなく、
どちらかといえばタイクツな作品でした。

零戦設計者の堀越二郎の半生と、
堀辰雄の小説が切り張りしていた感がありました。

主人公の二郎が夢の世界に行ったり、
白昼夢を観たりと、現実世界を描いているのか、
夢の中のことなのか、ごちゃ混ぜになってしまいました。

観終わった後はそれなりの充足感がありました。
でも、なんでこんな切り張りに挑んだんだろうかと不思議に思ったのが、
第一印象でした。

帰宅して、昼食を食べ軽く昼寝をしていたら、
『風立ちぬ』のいわば名シーンではなく、
何気ないひとこまひとこまが、夢に想起されました。
そしてそれが、現在の自分と重ねあわされるようになり、
目が覚めると、もう一回、いや納得するまで観たいなと思うようになりました。

爆発的ヒットにはならないかもしれませんが、
評価は徐々に上がっていくように思えました。

早めに見て、心の中で熟成させてもう一度観ることをお勧めします。


リンク:『風立ちぬ』公式サイト

『攻殻機動隊ARISE』border:1 Ghost Pain を観てきました

2013年07月08日 03時38分42秒 | 行ってきました
攻殻機動隊、新シリーズ『攻殻機動隊ARISE』を観てきました。

先週の金曜日、最終日にすべりこみで観れました。

押井作品、神山作品とは違った新しいスタッフでのシリーズ。
攻殻機動隊・公安9課がどのようにして成り立ったのか、
草薙素子はどのような人間だったのか、物語の始まりの始まり。

新シリーズになっても、相変わらず一見で内容を理解するのは難しかったです。
ストーリーのあらましは分かっても、謎解きの部分がいまいちピンと来なくって。
展開の速さにのまれてしまった感がありますね。

ストーリーが面白いことの証明でもあるのですが。

今回、スタッフを新たにした点で個人的注目が脚本の“沖方丁”です。

読みたいなと思わせる小説が何作かあったのですが、
こんな形で触れるとは思いもよりませんでした。

攻殻機動隊をどう調理するのか。
期待が膨らみました。

その期待は見事にはまりました。

攻殻らしさを損なわずに新たな世界観を作りだしていると感じました。

残念なことは、少し書きましたが内容が一回で理解しきれないこと。
わたしだけかもしれませんが、アクション>謎解き>アクション>謎解き、と、
緩急にがよいだけに、肝心の謎解き部分がよくわからずじまいでした。
残念!!

あと、もっと残念なのが次回が11月30日だということ。
待てないよ~。

復習期間かしら?


あ、あと2週間だけの期間限定上映はきついっす。
も少し、長くやってくれないかなあ。


追記。
パンフレットを観なおすと、キャストも一新って、荒巻以外違和感なかった。

『彼の酒は水』ツイートにまつわること

2013年07月06日 23時21分13秒 | 雑記
昨年の年末に、
『越乃寒梅≒水』とツイートしました。

この2カ月あとほどに、お互いフォローしている酒屋さんの、
ブログに、『うまいか美味しいか?』というタイトルで、
酒の美味いかどうかの判断について書かれていました。
そのなかで、その酒屋さんにとっては寒梅が基準であると。

なるほど、と思いつつも少し違和感がありました。

基準にするには、寒梅は飲みやすすぎる。
『越乃寒梅≒水』の本当の意味は、
飲みやすくて、水のようにスイスイいける
だから、面白みがない、美味しいけれど。

ここで話は、この前の金曜日のことになる。
映画を見た後、久々に某居酒屋に立ち寄った。

純米三種を呑んで、店主とちょいと話をしました。
「最近、純米でも米の味が出ている、いかにも純米といった酒が増えましたよね」
「ひとつの流行じゃないでしょうか。純米生無濾過がここ最近多いですよね」
「ちょっと異常というか、普通じゃないでしょ」
「いっときの、焼酎ブームに似ていますよ。これからいいものだけが残っていくんじゃないですかね」
「……うーん」
「純米だけじゃなくて、こんな酒も飲んでほしいなと思っているんです」
と、サービスで静岡の開運の本醸造を頂いた。
「純米もいいんですが、食中酒としてはこんなのが飲まれてほしいですね」

一口飲むと、さらっとしていました。
さらっとしすぎているようにも思えました。
食中酒という言葉があったので、肴と共に純米酒と飲み比べ。

すると、なんということでしょう!!
純米酒は肴と競合してしまい、呑みにくい。
開運はさらっとしているから、肴に寄り添っていくようで呑みやすい。

ここで冒頭に戻ります。
『越乃寒梅≒水』
これはこれで正しいんだろうけれど、
呑み方を違えただけで、正当な評価をできなくなっていたのではなかろうか?

いま一度、美味しいお酒探しをしてみたいと思った金曜の夜でした。