現在通っている事業所の大先輩が亡くなった。
昨日で初七日。
倒れたのは事業所内でのことだった。
救急救命措置を学んだことのある人が、必死に呼び戻そうとした。
その場にいた人たちも、声が届けばと、呼びかけ続けた。
救急隊が到着して、搬送。
救急隊も病院でも懸命に救命しようとしてくれたそうだ。
それでも、笑顔で僕らのもとには帰ってこなかった。
様々な事情があり、詳しいことはわからない。
けれど、救命にあたってくれたドクターが、苦しまずに旅立たれたのではないかと……
また、救急隊に付き添って病院まで行った方が、
なんともおだやかな、いつも通りの顔をしていたと、話してくれた。
独り暮らしを続けていた人だったから、みなの声を聴きながら、
見守られて旅立たれたのは、幸せだったのではないかとの話もあった。
競馬が好きで、レースごとの勝ち負けを毎回欠かさずつけて、
負けた時の言葉が、「たら、れば、を言えばギャンブルなんてきりがない」だった。
あの時あの瞬間その場に居合わせることの苦痛さから逃げて、
声をかけることすらできなかった自分を、
責めることはしない。
そんなことをしたら「たら、れば、だ」と、故人に笑われてしまう。
いまは、ただ冥福を祈り、
日々のことを、同じように過ごすだけだ。
それでも永久欠番は忘れられない。
それでいいと思う。
いずれは、思い出に変わるだろう。
わたしはまだそこには行けない。
当分の間、上のほうから見守っていてほしい。
昨日で初七日。
倒れたのは事業所内でのことだった。
救急救命措置を学んだことのある人が、必死に呼び戻そうとした。
その場にいた人たちも、声が届けばと、呼びかけ続けた。
救急隊が到着して、搬送。
救急隊も病院でも懸命に救命しようとしてくれたそうだ。
それでも、笑顔で僕らのもとには帰ってこなかった。
様々な事情があり、詳しいことはわからない。
けれど、救命にあたってくれたドクターが、苦しまずに旅立たれたのではないかと……
また、救急隊に付き添って病院まで行った方が、
なんともおだやかな、いつも通りの顔をしていたと、話してくれた。
独り暮らしを続けていた人だったから、みなの声を聴きながら、
見守られて旅立たれたのは、幸せだったのではないかとの話もあった。
競馬が好きで、レースごとの勝ち負けを毎回欠かさずつけて、
負けた時の言葉が、「たら、れば、を言えばギャンブルなんてきりがない」だった。
あの時あの瞬間その場に居合わせることの苦痛さから逃げて、
声をかけることすらできなかった自分を、
責めることはしない。
そんなことをしたら「たら、れば、だ」と、故人に笑われてしまう。
いまは、ただ冥福を祈り、
日々のことを、同じように過ごすだけだ。
それでも永久欠番は忘れられない。
それでいいと思う。
いずれは、思い出に変わるだろう。
わたしはまだそこには行けない。
当分の間、上のほうから見守っていてほしい。